エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1509
2025.02.20 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
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ここからはASUS「TUF-RTX5070TI-O16G-GAMING」を実際のPCに組み込み、気になるパフォーマンスをチェックしていこう。テストPCのCPUにはRyzen 7 9800X3D、マザーボードはAMD X870チップセットを採用するASUS「TUF GAMING X870-PLUS WIFI」を使用し、「Dual BIOS」は「Performance Mode」、「GPU Tweak III」の設定は「OC Mode」を選択している。
また比較用のグラフィックスカードとして、定格動作のGeForce RTX 5070 TiグラフィックスカードPalit「GeForce RTX 5070 Ti GamingPro」(以降:GeForce RTX 5070 Ti)でも計測を行った。
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「GPU Tweak III」から「OC mode」を選択した状態で検証を行った |
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バスインターフェイスはPCI Express 5.0(x16)に対応 | テスト中は最大で2,900MHzを超えるGPUクロックを記録した |
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VGA BIOSを確認したところPower Limitは最大110%に設定されていた |
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まずは定番3Dベンチマークソフト「3DMark」から、レイトレーシングやメッシュシェーダー、可変レートシェーディング、サンプラーフィードバックなどに対応する最新API DirectX 12 Ultimateを使用するWQHD解像度テスト「Speed Way」の確認を進めていこう。
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「TUF-RTX5070TI-O16G-GAMING」のスコアは7,861、フレームレートは78.61fps。マルチプレイの快適な指標の目安になる60fpsを大きく上回り、テスト中の動画も滑らかに再生されていた。またGeForce RTX 5070 Tiとの比較では約3%高いスコアを記録し、オーバークロックによる効果も確実にある。
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影や反射にレイトレーシングを、それ以外の描画にラスタライズを活用するWQHD解像度テスト「Port Royal」の結果を確認していこう。
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総合スコアは19,545、フレームレートは90.49fpsで、「Speed Way」を上回るフレームレートを記録した。またGeForce RTX 5070 Tiに比べると約3%高いスコアで、レイトレーシングに関連する処理でもオーバークロックによる効果はあるようだ。
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純粋なレイトレーシング性能を計測するため、すべての処理にレイトレーシングを使用するWQHD解像度テスト「DirectX Raytracing feature test」を確認しておこう。
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フレームレートは83.89fpsで、「Port Royal」に比べると1割弱低下しているが、テスト中の動画は相変わらず滑らかに再生することができている。ここまでの結果を見る限り、WQHD解像度までならレイトレーシングを使用するゲームでも超解像技術を使うことなく快適に遊ぶことができるだろう。