エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1512
2025.02.28 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
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アクションRPGゲーム「黒神話:悟空」のベンチマークソフトのスコアを確認していこう。「サンプリング解像度」は「50」、「スーパー解像度」は「DLSS」、「フレーム生成」「フルレイトレーシング」は「ON」、「フルレイトレーシングレベル」は「超高」、「画質レベル」は「最高」に設定し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を実施した。
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レイトレーシングに対応するゲームの中でもかなり重量級だが、4K解像度でもフレームレートは90fpsで快適な動作は間違いなし。WQHD解像度やフルHD解像度でゲームをするなら144Hz以上のゲーミングディスプレイを用意したい。GeForce RTX 5080との比較では、いずれの解像度でも約3%上回り、画面全体の描画にレイトレーシングを使用するようなゲームでもオーバークロックのメリットは確実にある。
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映画「Avatar」シリーズをベースにしたオープンワールドゲーム「アバター:フロンティア・オブ・パンドラ」のゲーム内ベンチマークのスコアも確認しておこう。「グラフィック品質」は「ウルトラ」、「テンポラルアップスケール」は「Nvidia Deep Learning Super Sampling」、「スケーリング品質」は「バランス」、「スケーリングモード」は「固定」に設定し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を実施した。
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GeForce RTX 5080に比べるとフルHD解像度やWQHD解像度で約4%、4K解像度では約6%も高いスコアをマークしており、「Extreme Performance」によってメモリクロックが上昇している効果もあるようだ。またDLSSによるフレーム生成機能には非対応だが、フレームレートはいずれの解像度でも100fpsを上回る。
モンスターハンターシリーズ最新作「モンスターハンターワイルズ」のベンチマーク結果を確認していこう。「グラフィックプリセット」は「ウルトラ」、「アップスケーリング」は「NVIDIA DLSS」、「フレーム生成」は「ON」、「アップスケーリングモード」は「バランス」、「レイトレーシング」は「高」で、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を実施した。
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いずれも判定は最高の「非常に快適にプレイできます」を獲得した。フレームレートも4K解像度で127.29fpsをマークし、高リフレッシュレートなディスプレイでも全く問題ない。またGeForce RTX 5080に比べると、すべての解像度で約4%上回り、「モンスターハンターワイルズ」をプレイするなら「GeForce RTX 5080 16G VANGUARD SOC LAUNCH EDITION」のような高クロックモデルを選択したい。
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ここからは最新超解像技術DLSS 4に対応するゲームのパフォーマンスをチェックしていこう。まずはオープンワールド型RPG「ホグワーツ・レガシー」からだ。「全体の品質プリセット」は「最高」、「レイトレーシング画質」は「最高」、「アップスケールタイプ」は「NVIDIA DLSS」、「アップスケールモード」は「NVIDIA DLSSバランス」、「フレーム生成」は「x2」と「x4」(4K解像度のみ)に設定。解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートの計測には「FrameView」を使用している。
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おそらくCPUがボトルネックになっているため、いずれのテスト条件でもGeForce RTX 5080との差は出なかった。また「x4」の設定では、「x2」から約60%パフォーマンスが上昇しており、マルチフレーム生成機能の効果は大きい。
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サバイバルホラーゲーム「Alan Wake 2」の結果も確認しておこう。「クオリティのプリセット」は「高」、「レイトレーシングのプリセット」は「最高」、「解像度のアップスケーリング」は「DLSS」、「DLSS Frame Generation」は「x2」と「x4」(4K解像度のみ)、「レンダリング解像度」は「バランス」に設定した。解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートの計測には「FrameView」を使用している。
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GeForce RTX 5080との比較では、フルHD解像度やWQHD解像度では明確な差は出なかった。ただし、4K解像度では約5%高いスコアをマークし、高解像度環境ではオーバークロックの効果が大きくなる。また「x2」と「x4」を比較するとフレームレートは約1.8倍上昇しており、WQHD解像度を超えるパフォーマンスを発揮できるようになる。
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オープンワールド型アクションRPG「Cyberpunk 2077:Phantom Liberty」のゲーム内ベンチマーク結果を確認していこう。「クイックプリセット」は「レイトレーシング:オーバードライブ」、「解像度スケーリング」は「NVIDIA DLSS Super Resolution」、「DLSS Super Resolution」は「バランス」、「DLSS Ray Reconstruction」は「オン」、「Frame Generation」は「DLSS Frame Generation」、「DLSS Multi Frame Generation」は「x2」と「x4」(4K解像度のみ)に設定し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行っている。
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いずれの解像度でもGeForce RTX 5080から約4%パフォーマンスが上昇している。さらに「x2」から「x4」にすることで、フレームレートは約1.8倍に上昇し、「Alan Wake 2」と同じくWQHD解像度を超える性能を発揮できるようになる。
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DLSS 4によるマルチフレーム生成に対応したばかりのアクションアドベンチャーゲーム「インディ・ジョーンズ/大いなる円環」でも確認していこう。「クイックプリセット」は「超ウルトラ」、「パストレーシング(フルRT)」は「フルRT」、「アップスケーリング」は「DLSS」、「DLSSスーパー解像度」は「バランス」、「DLSSレイ再構成」は「オン」、「DLSSフレーム生成」は「2x」と「4x」(4K解像度のみ)に設定した。解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートの計測には「FrameView」を使用している。
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GPUの負荷が高いゲームということで、すべての解像度でGeForce RTX 5080を約4%上回るフレームレートを発揮する。また「2x」と「4x」の比較では約1.7倍の差があり、やはりマルチフレーム生成機能の効果は大きい事がわかる。ちなみに「インディ・ジョーンズ/大いなる円環」では、「クイックプリセット」を最も高い「究極」にすると16GBでもビデオメモリが不足し、フレームレートは20fps前後まで落ち込んでしまった。もし「究極」でレイトレーシングを有効にするのであれば、GeForce RTX 5090を搭載したモデルを選択するしかないだろう。