NVIDIA Corporation(本社:アメリカ・カリフォルニア州)から、CES 2025の基調講演で発表された最新GPU「GeForce RTX 50」シリーズのラストピース
「GeForce RTX 5070」の国内発売が2025年3月5日23:00より開始されることになった。超解像技術「DLSS 4」を活用することで、先代のフラッグシップGeForce RTX 4090に匹敵するパフォーマンスを発揮するというのは本当か。早速その実力を検証していこう。
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NVIDIA「GeForce RTX 5070 Founders Edition」
製品情報(NVIDIA)
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DLSS 4対応でGeForce RTX 4090匹敵の性能を謳う「GeForce RTX 5070」
CES 2025の基調講演に合わせて、NVIDIAからは計4モデルの最新GPU「GeForce RTX 50」シリーズが発表された。そのうちGeForce RTX 5090、GeForce RTX 5080、GeForce RTX 5070 Tiの3モデルについては、いずれも当初の予定通り販売が開始されている。そして当初2月予定とされていた「GeForce RTX 5070」についても、若干遅れはあったものの2025年3月5日23:00より国内発売が開始されることになった。
GeForce RTX 4070/4070 SUPERの後継モデルにあたる製品で、コアアーキテクチャは「Blackwell」、製造プロセスはTSMC 4nm 4N NVIDIAカスタムプロセスで上位モデルと同じ。ただし、GPUコアはCUDAコア数最大10,752基の「GB203」ではなく、最大6,400基の「GB205」へと変更。トランジスタ数も456億→311億に、ダイサイズも378mm2→263mm2へと約7割に小型化され、よりコストを追求した設計になっている。
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GeForce RTX 5070 Tiはメーカー独自モデルのみだったが、GeForce RTX 5070にはNVIDIA純正の「Founders Edition」が用意されている
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さらにGeForce RTX 5070では、「GB205」コアからSM数が2基無効化されており、CUDAコア数は6,144基に留まる。GeForce RTX 4070(5,888基)との比較ではかろうじて約5%増加しているが、GeForce RTX 4070 SUPER(7,168基)の約85%しかなく、パフォーマンスへの影響は気になるところ。
またメモリ周りのスペックを確認すると、メモリバス幅は192bit、メモリ容量は12GBで、GeForce RTX 4070/GeForce RTX 4070 SUPERと全く同じ。ただし、搭載メモリはGDDR7に、メモリスピードも21Gbps→28Gbpsへと引き上げられ、メモリ帯域幅は504GB/s→672GB/sへと33%以上も向上している。もちろん最新超解像技術「DLSS 4」にも対応しており、NVIDIAによればマルチフレーム生成機能を有効にすれば、先代のフラッグシップモデルであるGeForce RTX 4090に匹敵するパフォーマンスを発揮するという。
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DLSS 4に対応するゲームでは、GeForce RTX 4070の2倍、GeForce RTX 4090に匹敵するパフォーマンスを発揮するという
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その他、バスインターフェイスはPCI Express 5.0(x16)、補助電源コネクタは16pin×1、TGPは250W、推奨電源ユニットは650W、標準のディスプレイ出力はDisplayPort 2.1b×3、HDMI 2.1b×1で、4K/480Hzや8K/165Hzの高解像度表示や4画面の同時出力に対応する。ちなみにNVIDIAによる国内価格はGeForce RTX 5070 Tiより4万円安い税込108,800円に設定されている。
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先行の「Founders Edition」と同様、グラフィックスカード本体は側面に型番が記載された段ボール製の分厚い緩衝材に保護されている
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付属品は本体とは別の小箱にまとめられていた
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TGPは250Wとこれまでの上位モデルに比べるとかなり控えめ。そのためPCI-Express 8pin-16pin変換コネクタは8pin×2だった
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Quick Start GuideにはユーザーガイドのQRコードと保証規約が記載されていた
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