チップセットはIntel 7シリーズ最上位Intel Z77 Expressを採用
当然チップセットにはIntel 7シリーズ最上位のIntel Z77 Expressが採用される。こちらはオーバークロックだけでなくIntel Rapid Storage Technologyに対応するため、コストを抑えながら大容量かつ高速なストレージ環境の構築ができる。
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チップセットには黒をベースにゴールドのワンポイントをあしらったヒートシンクを搭載。なお重量は88gで持った質感はなかなかいい |
Rapid OCボタンやPCIe ON/OFFスイッチなど充実したオーバークロック機能
「Z77 OC Formula」では、リアルタイムにCPU倍率、BLCK、CPUコア電圧を変更できるRapid OCボタン、PCI-Express(x16)の有効/無効を切り替えられるPCIe ON/OFFスイッチ、マルチテスターで正確な電圧を測定できるV-Probeなどオーバークロック時に有用な機能が多数装備されている。
リアルタイムにCPU倍率、BLCK、CPUコア電圧を変更できる「Rapid OCボタン」
「Rapid OC ボタン」の動作は専用アプリケーション「RAPID OC CONFIGURATION」で設定可能
「Rapid OC ボタン」の変更内容はデスクトップ上にOSD表示することもできる |
VCore、CPU VTT、VDIMMなどの電圧をリアルタイムで測定できる「V-Probe」 |
PCI-Express(x16)の有効無効を設定できる「PCIe ON/OFFスイッチ」(左)とPOST状態を確認できるDEBUG LED(右)は基板右上に配置 |
テスト時に便利な電源ボタンとリセットボタンは高級感のある光沢タイプを装備 |
バックパネル部には、ケースに組み込んだ後でも簡単にCMOSをクリアできる、Clear CMOSボタンが用意される |
2基のBIOS ROMはジャンパーピンでどちらを使用するか選択できる |
各種コネクタやピンヘッダをチェック
続いて各種コネクタやピンヘッダをチェックしていこう。オーバークロック向けを謳う「Z77 OC Formula」では「接続」面でも独自のこだわりを見つけることができる。
ATXコネクタは一般的な24pinタイプ |
CPU用のATX12Vは8pinと4pinの2口用意。いずれも電力損失を低減するため通常より太い高密度コネクタが採用される |
マルチグラフィックス環境での安定した電源供給を実現する4pinペリフェラルコネクタ。一部のグラフィックスカードでは外部電源ではなくPCI-Expressスロットから電力を多く供給する“行儀の悪い”製品があるため、挙動が不安定な場合は接続しておこう |
USB3.0ピンヘッダは、ATX 24pinコネクタ横に配置 |
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ボード下部にはHD Audio、COM1、IR1、USB2.0など多彩なピンヘッダを配置 |
バックパネルインターフェイスをチェック
バックパネルインターフェイスはUSB3.0×6、USB2.0×4、ギガビットLAN×1、PS/2×1、オーディオ端子×5、光オーディオ端子×1。ハイエンドでは控えめな印象で、不要機能を絞りコストを抑えるコンセプトがはっきりと伺える。またディスプレイ出力はHDMIのみで基本的にはグラフィックスカードの搭載を前提とした構成だ。
バックパネルインターフェイスは機能を絞っているためすっきりとした構成。とはいえUSB3.0は6ポート用意されるなど、一般的な運用やオーバークロックメインなら特に困ることはないだろう
基板上のパーツやチップをチェックする
最後に基板上の気になるパーツやチップをまとめてチェックしておこう。
デジタルPWM制御チップCHIL製「CHL8328」 |
オーディオコントローラは7.1チャネルHD Audioに対応したRealtek製「ALC898」 |
USB3.0コントローラEtronTech製「EJ188H」 |
Nuvoton製ハードウェアモニターチップ「NCT7904D」 |
Nuvoton製I/Oコントローラ「NCT6776D」 |
PLX Technology製PCI-Expressハブ「PEX 8605」 |
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PCI-ExpressシグナルスイッチチップはPericom製「PI3PCIE 3415ZHE」を4基搭載 |
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SATA3.0(6Gbps)コントローラMarvell製「88SE9172」 |