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|Lucid Virtuで内蔵GPUと外部グラフィックスカードを同時に使用する
「GA-Z68XP-UD3R」にはHDMIポートが搭載されているため、SandyBridgeの内蔵GPUと外部のグラフィックスカードを動的に切り替えるLucidlogix「Virtu GPU Virtualization Software」(以下:Virtu)を使用することができる。そのため、外部グラフィックスカードによる高い3D性能を実現しつつ「Quick Sync Video」の高速エンコードも可能だ。
ちなみにVirtuの動作モードには、内蔵GPUでディスプレイ出力を行なう「i-Mode」と外部グラフィックスカードからディスプレイ出力を行なう「d-Mode」の2つのモードが用意されている。
「i-Mode」の場合、通常の処理は内蔵GPUで行い、Virtuに登録されたゲームが実行された場合に外部出力に自動的に切り替わる。一方、「d-Mode」の場合には通常の処理は外部グラフィックスカードで行い、Virtuに登録されたエンコードアプリケーションが実行された場合、「Quick Sync Video」機能がONになるように設定されている。
基本的には使用するエンコードアプリケーションが「d-mode」のプロファイルに登録されている場合はグラフィックス性能が高い「d-mode」、登録されていない場合は「i-mode」を選択するといいだろう。
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「Virtuコントロールパネル」。ドライバは内蔵GPUと外部グラフィックスカードの両方をインストールする必要がある |
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「i-mode」動作時のApplications設定。外部グラフィックカードで処理するゲームを選択する |
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「d-mode」動作時のApplications設定。内蔵GPUの「Quick Sync Video」を利用するアプリケーションを選択する |
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「i-mode」で使用する場合、「TouchBIOS」上で「最初に処理するディスプレイカード」を「Onboard」指定しておく |
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|「Dynamic Energy Saver2」
最近ではPCの安定化のためマザーボードの電源フェーズは増加傾向にある。電源フェーズを増やすことで、電圧のブレが少なくなり高負荷時の安定性は向上するが、パーツが増えるため、当然消費電力も増加してしまう。特に、負荷の少ないアイドル時は元々電圧のブレが少ないため、多くの電源フェーズを利用したままにしておくのは非常に効率が悪い。そこで、GIGABYTEではPCの負荷によって動的に電源フェーズを切り替える「Dynamic Energy Saver2」が用意されている。
「Dynamic Energy Saver2」を使うことで、負荷の少ないときは一部のフェーズを休止し、システムに負荷がかかった場合に休止中のフェーズを使用して安定動作を図ることができる。また、VRM以外にもビデオカード、HDD、チップセット、メモリといった各種パーツの省電力にも対応しているため、自分の環境にあった設定が可能となっている。
今回はその効果を確認するため、アイドル時と「CINEBENCH」実行時で消費電力がどのように変化するのかチェックしてみた。結果を確認すると、アイドル時で4.2W減、高負荷時で12.5W減とアイドル時だけでなく高負荷時にもしっかりと効果が現れている。
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アイドル時は一部の電源フェーズが自動的に休止される |
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PCに負荷がかかると自動的に休止状態だったフェーズが動作を開始する |
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「Dynamic Energy Saver2」が有効になると、動作中のフェーズ数にあわせてマザーボード上の「PHASE LED」が点灯する |
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