「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」
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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.110 品質向上&豊富なOC機能「MSI X79マザーボードをいじる」
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気になるX79 Express MicroATXマザーボード
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「X79MA-GD45」の動作をチェックしてみよう
ここまで、MSIから発売されている3モデルを画像にて紹介してきたが、ここからは実際に動作させてみることにしよう。今回は3モデルの中でもハイエンドプラットフォーム向けとしては貴重なMicroATXマザーボード
「X79MA-GD45」
にスポットを当ててチェックすることにした。小型、かつ高性能なPCを作る場合にはうってつけの一枚だが、その性能はいかなるものだろうか。
テスト機材構成
CPU
Intel「Core i7-3930K」
(Sandy Bridge-E/3.2GHz/TB時最大3.8GHz/TDP130W)
マザーボード
MSI「X79MA-G45」
(Intel X79 Express/ATX)
メモリ(1)
CORSAIR「CMZ32GX3M4X1866C10」(8GB×4)
(PC3-15000/DDR3-1866MHz/CL=10)
メモリ(2)
CORSAIR「CMZ32GX3M4X1866C10R」(8GB×4)
(PC3-15000/DDR3-1866MHz/CL=10)
システムHDD
Seagate「ST3500418AS」(SATA2 500GB)
グラフィックスカード
Radeon HD 6950 2GB
光学ドライブ
PLEXTOR「PX-755A」
電源ユニット
CORSAIR「CMPSU-750HX」
(750W/80PLUS SILVER)
OS
Windows 7 Ultimate SP1 64bit
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クアッドチャネルでの動作をチェック
「SandyBridge-E」では、「SandyBridge」からメモリコントローラが変更され、クアッドチャネル動作が可能となっている。デュアルチャネルより帯域は大幅に向上するが、そのぶん相性もシビアになってくる。そこで、今回はXMPにて1866MHzの設定が用意されている
CORSAIR Memory「CMZ32GX3M4X1866C10」(8GB×4/PC3-15000/DDR3-1866MHz/CL=10)
と
「CMZ32GX3M4X1866C10R」(8GB×4/PC3-15000/DDR3-1866MHz/CL=10)
を使って動作を確認してみることにした。定格動作だけでなくXMP動作にて安定するのかチェックしてみたい。
■CORSAIR Memory「CMZ32GX3M4X1866C10」
CORSAIR Memory
「CMZ32GX3M4X1866C10」
8GB×4枚クアッドチャンネルキット
市場想定売価税込53,800円
(2011年12月現在)
「CMZ32GX3M4X1866C10」のメモリスピード。XMP設定として1866MHzのプロファイルが登録されている
CORSAIR「Vangeance」シリーズ
に属する8GB×4枚のキット「XMZ32GX3M4X1866C10」は、「X79」に最適化されたクアッドチャネル対応メモリだ。XMP設定によって、定格電圧1.5VでDDR3-1866MHz、メモリタイミングCL=10-11-10-27での動作が可能となっている。今回は1066MHzからXMP設定の1866MHz動作まで確認してみたが、ベンチマークも含め特に問題はなかった。
クアッドチャネルということで相性問題を心配していたが、XMP設定の1866MHzでも問題なく動作可能だった
「Click BIOS II」上でも1866MHz動作していることが確認できる
■CORSAIR Memory「CMZ32GX3M4X1866C10R」
CORSAIR Memory
「CMZ32GX3M4X1866C10R」
8GB×4枚クアッドチャンネルキット
市場想定売価税込53,800円
(2011年12月現在)
「CMZ32GX3M4X1866C10R」に登録されているメモリスピード。「CMZ32GX3M4X1866C10」と同じくXMP設定に1866MHzのプロファイルが登録されている
赤いヒートスプレッダが特徴的な「CMZ32GX3M4X1866C10R」。基本的なスペックは、「CMZ32GX3M4X1866C10」と同じく、定格電圧1.5VでDDR3-1866MHz、メモリタイミングCL=10-11-10-27となっている。こちらも1066MHzからXMP設定の1866MHz動作まで確認してみたが、ベンチマークも含め問題なく動作した。ヒートシンクを外して基板を確認したわけではないが、メモリモジュール自体は同等品と考えて差し支えない。ヒートシンクのカラーリングの好みで選択すればいいだろう。
「CMZ32GX3M4X1866C10R」でも1866MHz動作に問題はなかった
「Click BIOS II」の結果。1866MHzで動作していることが確認できる
■Sandra 2011 SP5にて帯域とレイテンシをチェック
XMP設定による1866MHz動作が確認できたところで、Sandra 2011 SP5を使ってメモリ帯域とレイテンシがどのように変化するのか確認して見ることにした。
メモリ帯域については、動作クロックが上がるにつれスコアも順調に伸びており、1333MHzの32.32GB/sから1866MHzでは40.35GB/sと
約25%向上
している。
次にレイテンシだが、こちらはメモリ帯域に比べると伸びは少ないものの、1333MHzの86.7nsから1866MHzの75.9nsへと
約14%高速化
されており、クロック向上による効果は表れている。
Sandra 2011 SP5のスコアを確認するかぎり、メモリ帯域へのメモリクロックの影響はかなり大きいことがわかる。せっかく高価な「LGA2011」プラットフォームで組むなら、メモリスピードにもこだわりたいところだ。
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