|
2009年2月10日
SONY VAIO、Seagate HDD搭載一部モデルの不具合を正式発表、EPSONダイレクトはHDDファームウェア・アップデートを告知、日本シーゲートも正式コメント発表 |
|
本日2月10日付けで、SONYはVAIOのSeagate HDD搭載の一部モデルの不具合を正式に発表した。
同社「サポートからのお知らせ」の発表によると、Seagateからの情報に基づき調査した結果、2008年5月以降発売のVAIO製品の一部に、PC本体が起動できなくなる場合があることが確認されたとし、該当製品を所有しているユーザーにはデータのバックアップを取りながら使用するように勧告している。
なお該当モデルを所有するユーザーへの対応に関しては現時点Seagateと協議中となり、今しばらく発表を待つこととなるようだ。
■SONY VAIO(サポートからのお知らせ)
(http://vcl.vaio.sony.co.jp/iforu/hotnews/2009/02/002/)
またSeagateの該当HDDを搭載した同社ブルーレイ・ディスクレコーダーでも同様に起動ができなくなる恐れがあるとし、こちらに関しては無償修理対応となる。
■SONY(製品に関する重要なお知らせ)
(http://www.sony.jp/bd/support/information/20090210.html)
一方、同日EPSONダイレクトからもSeagate製HDD「Barracuda 7200.11」シリーズの一部製造ロットに「PCからアクセス不能に陥る可能性がある」との発表がなされた。
同社の調べでは、すでに出荷済みのデスクトップモデルの一部に該当HDDが含まれているとされ(2008年5月〜2009年1月販売または修理分のディスク容量500GB/750GB/1TB)、対処方法として重要データをバックアップした後、ユーザー自身でファームウェアのアップデートを行うよう呼びかけている。
■EPSONダイレクト(ユーザーサポート)
(http://www.epsondirect.co.jp/support/information/2009/seagate.asp)
なお、お客様登録がなされているユーザーには、順次ファームウェアアップデート用CDを送付とし、販売店経由で購入した場合はユーザーからの送付依頼が必要となるので注意が必要。
Seagate製HDDの不具合に関しては、2009年1月19日付け米Seagateのサイトで「Barracuda 7200.11」シリーズ等の一部製品でPC起動時にHDDからアクセスが不可能となり、データの読みとりおよびBIOSからも認識されなくなる不具合が発表された。
その後、日本シーゲートからの正式発表が無く、市場は混乱、代理店も対応に追われた挙げ句、秋葉原の自作Shopからは一時該当製品が店頭から消える「販売自粛」騒ぎとなった事は記憶に新しい。最終的に、日本国内には該当ロットが出荷された履歴が無いことが代理店から発表され、日本シーゲートからの正式発表が無いまま、事態は自然収拾となっていた。
なお、現在日本Seagateからは、「OEM向け製品購入者対象」の正式なお詫びおよびファームウェアアップデート勧告が発表されている。
■日本シーゲート(ナレッジベース)
(http://seagate.custkb.com/seagate/crm/selfservice/search.jsp?DocId=207931&NewLang=ja)
PCでは重要なパーツであるHDDの不具合。事の発端はあくまでSeagateグローバルサイトからのアナウンスによるもので、日本支社の正式対応の遅れは、大きな損失および混乱を招く結果となった事実は否めない。さらに言えば、“これだけ大きな問題になる事を容易に想像できたため”、このような対応の遅れとなったとも受け取れる。
今後このような事態が起きないという保証は無く、不具合の無い製品を出荷する事を第一としつつ、危機管理体制の強化を願う関係者は少なくはないだろう。 |
|
|