当サイトではその動向を再三に渡りお伝えしてきたエルピーダメモリ株式会社(本社・東京都中央区 以下・エルピーダ)に関し、2009年4月1日水曜日付同社プレスリリースにおいて、正式にTaiwan Memory Company(TMC)側がテクノロジーパートナーとして選択した事を発表した。
これまでの動きを簡単に振り返ると、兼ねてから業績悪化が深刻な台湾半導体メーカーに対する再編計画を進めてきた台湾当局は、「Taiwan Memory Co.」(TMC)を設立統合し、ここにエルピーダ、またはMicron Technology,Inc(本社アメリカ・アイダホ州)いずれかとの資本・業務提携を結ぶ事を検討していた。
一方エルピーダも世界的不況の影響、そしてDRAM価格の暴落により業績が悪化、再編計画を余儀なくされ、台湾連合との業務提携を模索していた。
今回、TMC側がエルピーダをテクノロジーパートナーとして選択した事で、SAMSUNGの韓国DRAM勢に対抗する形で、台日連合が勢力拡大および巻き返しを図る。
TMCはさらに米Micronとの提携も引き続き視野に入れており、仮にMicronが参加した場合、同社と関係が深い台湾・Nanya Technologyを加える事になると見られている。
世界的不況に端を発したDRAM価格暴落から、メモリ業界の勢力分布図が今大きく変わろうとしている。 |