「マイクロソフトが航空機会社経営に乗り出しているのを知っているか?」
ある台湾のPCメーカーに勤務するマーケティング担当のC氏からメールが届いた。
■No1/2エンジンカウルに「Microsoft」の文字
C氏は台湾の某大手メーカーに勤務するマーケティングマネージャー。筆者と顔を会わせるとPCの話だけでは飽きたらず、互いに“自称得意分野”とする航空機関連の話に突入。決まってタイムオーバーとなり、これまで話した仕事の内容は全体の3分の1程度の比率に落ち込んでしまう。仕舞いには「どうやら僕たちは選択した道を誤っているようだ」と笑いあうのだった。
さて、今日届いたメールの内容に話を戻すと、海外からのメールにありがちな超短文で、さきほどの「知っているか?」の後に「Goog day!」でしめられており、なんとも思わせぶりな内容。仕方なくネットで調べ始めると「THE INQUIRER」(http://www.theinquirer.net/)がhitした。
「Microsoft Airlines」と題されたトピックスを見ると、イタリアの東、旧ユーゴスラビアからの独立国であるスロベニア共和国国営の航空会社「アドリア航空」のスペシャル塗装機だった。
メッセンジャーに現れたC氏に確認すると、彼も「THE INQUIRER」を見たそうで、そこからはまた長きに渡り航空機談義となってしまったわけだが、、、
スペシャル塗装機とは、通常のカラーリングではなくJALの「オリンピック招致カラー」やANAの「ポケモンジェット」のような航空機の事で、アドリア航空とマイクロソフトがコラボしたリージョナルジェット、ボンバルディアCRJ-200LRには第1、第2エンジンのカウル部分にマイクロソフトのビルボードタイトルが付けられている。
アドリア航空は、ANAと同じくスターアライアンスメンバーの航空機会社だが、スロベニア共和国の国営会社とマイクロソフトがコラボレートされている理由は不明。
また記事の論調は、全体的に皮肉が込められており、“Our first concerns when we saw this were whether the airline would force passengers to upgrade? Or get up to full speed only to crash?”(THE INQUIRER)と書かれ、その後には「この乗客たちは通路側の席は選べないが、“窓”(側)はありあまるほど用意されている」としている。 |