ARCTIC COOLING(本社:スイス)は、現地時間の2009年9月17日、“忍者ナイフ”と名付けられたインペラを採用する汎用ケースファン、「ARCTIC F12」(120mm)、「ARCTIC F9」(92mm)、「ARCTIC F8」(80mm)の3モデルを発表した。ワールドワイドでの出荷開始予定は10月に設定されている。
■忍刀(しのびがたな)の切っ先の如く、鋭い“忍者ナイフ”インペラ採用
今さら説明するまでもなく、多くのグラフィックスカードベンダーが採用するOEM用VGAクーラーでもお馴染みのARCTIC COOLINGが発表した今回のケースファン「ARCTIC F」シリーズは、静音を保ちつつ独自形状のインペラを採用する事で高い静圧を実現するという。
これらを実現できた理由は、独自設計のインペラ形状にあり、“忍者ナイフ”と呼称される羽は鋭角な薄型を採用。これにより80mm/92mmファンの場合、標準的な羽枚数よりも2枚多い9枚羽仕様で、約20%のエアフローが向上されているとしている。
軸受け機構は、オイル封入タイプの流体軸受けが採用され、製品保証は6年間。各モデルの詳細スペックおよびメーカー発表の想定売価は以下通り。
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Speed |
Airflow |
Noise level |
MSRP |
ARCTIC F8 |
2000rpm |
28CFM/ 47.6m3/h |
0.3Sone |
4.30USD |
ARCTIC F9 |
1800rpm |
35CFM/ 59.5m3/h |
0.4Sone |
5.90USD |
ARCTIC F12 |
1350rpm |
57CFM/ 96.8m3/h |
0.4Sone |
6.9USD |
なお、ARCTIC COOLINGの慣例から、Noise levelは“Sone(ソーン)”での表記となっている。PCパーツ業界で音のレベルを表す単位といえば“dB”(デシベル)だが、同社では音圧レベルを表すdBではなく音の大きさ(loudness)を感覚量で数値化させたSoneを用い、人間の耳に聞こえる主観的数値を採用している。ちなみに周波数1kHz、音圧レベル40dBの音の大きさは“1Sone”となり、実際に耳で聞こえる大きさが1/2になるとSone値も1/2となる。
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ARCTIC F9(92mm) |
製品パッケージ |
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