Noctua(オーストリア)は2009年11月2日、サイドフロータイプで140mmファンおよび120mmファンをデュアル搭載するCPUクーラー「NH-D14」を発表した。ワールドワイドでの発売は11月中旬を予定し、希望小売価格は84.90ドルに設定されている。
■秀作「NH-U12P」を上回る冷却性能と静音性を両立させたアッパーモデル
「NH-D14」 2009年11月中旬発売予定(希望小売価格84.90ドル)
http://www.noctua.at/main.php?show=productview&products_id=34&lng=en
日本国内市場でもアッパークラスのCPUクーラーというイメージで定着しているオーストリアの冷却器メーカーNoctuaの新型CPUクーラーが発表された。 静音性と冷却性能を両立させた「NH-U12P」を上回るという今回のモデルは、アルミニウム製ヒートシンクを2ブロックに分け、その間に140mmのラウンドファン「NF-P14」を、そして外側に120mmスクエアファン「NF-P12」を搭載させている。
エンスージアストまたはオーバークロッカーが自作でファン口径を互い違いに搭載させたような、どこかスッキリしないスタイルはさておき、理論上では6本の銅ベースヒートパイプが熱移動させ、これを受熱した放熱フィンが口径違いのデュアルファンで強制冷却し、CPUの熱を奪う訳だが、120mmと140mm、2基のファンはCPUだけでなく、メモリをはじめとするマザーボード上の構成部品の冷却をもカバーする事を目的とされており、この非対称デザインが採用されているという。
“スッキリしないスタイル”にはそれなりの理由があるようで、120mmファン搭載クーラーと、140mmファン搭載クーラーが合体していると見れば、それほど違和感はないだろう。
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2つの異なるファンが搭載されたサイドフロー型CPUクーラーが合体したような「NH-D14」 |
ディテールの美しさは日本でも支持を得ているThermalrightに通ずるものが。高額CPUクーラーでセールスが見込めるのはこの2社くらいだろう |
寸法は、H160x W140x D130mm(140mmファン含む)+ H160x W140x D158mm(120mmファン含む)。ファンスペックは「NF-P14」(140mm)が1200rpm/900rpm、19.6dBA/13.2dBA。「NF-P12」(120mm)が、1300rpm/900rpm、19.8dBA/12.6dBAとなり、回転数を落とすことができる付属品の「Ultra-Low-Noise Adaptor(U.L.N.A.)」を接続した場合の数値となる。
なお軸受けは流体軸受けの“SSO-Bearing”が採用され、MTBF(平均故障間隔)は150,000h。対応ソケットは、Intel LGA1366/1156/775、AMD Socket AM3/AM2+/AM2で、バックプレート使用によるネジ止めとなっている。 |