Mini-ITXは非力というイメージを改める時がやってきた---。兼ねてから海外でも噂が流れていたMini-ITXフォームファクタのLGA1156対応P55チップマザー「LANPARTY MI P55-T36」が正式に発表された。
元来Mini-ITXの存在意義は、省スペースで耐久性が高く、目的にあった仕様にカスタマイズされるEmbedded向けの位置付け。パワフルな小型PCを必要としないその市場にあっては、“そこそこ”のスペックを備えたボードが多く存在するのみであった。
VIA独占市場の様相が長く続き、その後Intel Atomの登場で、IONプラットフォーム等にわかに自作市場でも息を吹き返したMini-ITXだが、それでもデスクトップPCのスペックには及ぶものではなく、費用対効果を論じた時点で従来のイメージを払拭するほどのパンチ力には欠けていたと言わざるを得なかった。
しかし満を持して今回発表された「LANPARTY MI P55-T36」は、それを完全に打ち破る1枚と言えるかもしれない。