先週末(12月4日金曜日)、一部海外メディアからSeagate Technology(本社:カリフォルニア州・スコッツバレー)初となるSolid State Drive(SSD)が来週にも登場するのではないか?との情報が流れた。同社によるSSD参入正式発表以降、純然たる記憶デバイス大手からのSSDローンチに世界中からの注目が集まっているが、これについて当サイトではお馴染み某大手メーカーのテクニカルマネージャー・Patrick Chen(陳俊皓)氏に聞いてみることにした。
■HDDの圧倒的シェアを保ちながらデータストレージは進化する
現在ハードディスクドライブと言えば、日立グローバルストレージテクノロジーズ(以下:HGST)、Seagate Technology(以下:Seagate)、Western Digital(以下:WD)の3社が台頭し、凌ぎを削るカテゴリであることはご存知の通りだが、いずれも次世代記憶装置となるSolid State Drive(SSD)への参入は果たされていない。
国内市場を見る限り、昨年後半頃からは転送速度の向上、および信頼性改善、また値ごろ感からSSDの新製品登場ラッシュが今なお続いている状況を考えると、記憶装置3大メーカーがこれに参入していない事に少々違和感を感じる事だろう。“過渡期”とするには時期尚早という判断もその背景にあるのかもしれない。