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[海外動向] 超フライング受注も大人の事情により無条件降伏。HPM-Computerから泣きのメールが届く
[海外動向] 超フライング受注も大人の事情により無条件降伏。HPM-Computerから泣きのメールが届く
2009年12月8日火曜更新
11月24日付でお伝えした
、ドイツのPCパーツショップ
「HPM-Computer」
の記事を覚えているだろうか。おそらく公では世界最速となる未発表プロセッサの受注開始で驚かされたのも束の間、先週になってすっかり普通のネットショップと化してしまった。さてその理由とは。
■「一刻も早く受注再開を目指しています」
HPM-Computer
http://www.hpm-computer.de/
先日お伝えした内容をここでおさらいしよう。フランクフルトから約100kmという距離に位置するマールブルクにあるPCパーツショップ
「HPM-Computer」
。グリーンをベースにしたスッキリとしたデザインが印象的な通販ショップだが、そんなクリーンな印象とは裏腹に、なんと“Clarkdale” Intel Core i3シリーズ2モデルおよびCore i5-750以外の4モデルの受注が開始されていたのだ。
通常新型のCPUに関しては、モデル名をはじめとする詳細スペック、さらにはMSRP(市場想定売価)がどこからともなく徐々にリークされて行き、市場の期待感が高まったところで正式解禁、そして販売開始という流れになっているが、今回のように1ヶ月以上も前に販売店が価格を掲示し、予約を受け付けてしまう事は稀で、複数のメディアがこの事実を取り扱った。
ちなみに日本国内の販売店も、NDAを結んでいればオフィシャルである程度先(半年程度)の正式解禁日情報等は入手できるようになっているが、さすがに受注を開始したり予価を公表したりはしない。(そもそもメーカーオフィシャルで予価は確認できない)
これはもちろんライセンス上の問題もさる事ながら、レート変動によって価格が直前まで確定できない場合があり、そもそも正規代理店からのアナウンスも早くて2週間前後、遅ければ本当にギリギリまで開示されない事もあり、
“フライング受注”
ができないようなシステムになっている。
国内の例に則れば、
「HPM-Computer」の“フライング受注”はたいへん不思議な事である
と感じていたのだが、先週何気なくサイトを覗きに行ったところ、その“ありえない品々”が陳列棚からすっかり姿を消していることに気がついた。
大方の想像はつくものの、念のため「HPM-Computer」に問い合わせてみたところ、昨日(12月7日)にその返信があり、やはりIntelからの要請によりサイトから商品を落とさざるを得なくなったそうだ。
文面をすべてご紹介できない事はご了承頂くとして、そのトーンは非常に低く、残念無念という感じが漂っていた。また最後に早く受注が再開できるように願っていると締めくくられており、本来イレギュラーである事は重々承知の上ながら、「完敗」の敗北感漂う内容には、世界に名だたる巨大企業vsドイツの小さな販売店(いや、大企業かもしれないが)の構図にどこか寂しさを感じるのであった。
TEXT:G&D matrix 松枝 清顕
HPM-Computer
http://www.hpm-computer.de/
■
[海外動向] Intel未発表CPUの受注が開始されているドイツ「HPM-Computer」をのぞいてみた(2009/11/24)
http://www.gdm.or.jp/pressrelease/200911a/24_06.html
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残念無念。
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