アビー株式会社(本社:横浜市神奈川区)は2010年3月27日より、同社PCケースのフラッグシップモデルで、100台限定としたPCケース「AS Enclosure 1000」の発売を開始する。
■新機構「システムHDDホルダ」で要となるデータを過保護にする?
フロントパネルおよびカバー素材にアルミニウム、シャーシ部スチールで構成されたExtended ATX/ATX/MicroATX/Mini-ITX対応タワーケースの新製品が本日27日より販売が開始される。
今回のモデルは限定100台とされた“最高峰プロシューマタワー”(同社)で、内部構造を見渡すと、これまで培われてきたギミックを有効に採り入れられたモデルに仕上がっている事が分かる。
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横レイアウトで搭載される着脱式3.5インチベイ「システムHDDホルダ」 |
特に今回最大の特徴とも言えるのが新機構「システムHDDホルダ」だろう。8角形のフレーム状ハードディスクホルダは、大胆にも3.5インチHDDを1基のみ搭載させる構造で、熱源との間に物理的な空間を確保する事で、OSがインストールされた最も重要なHDDだけを可能な限り冷却保護してあげようというコンセプト。画像だけを見ると空きスペースが多く、限られた容積の中では少々もったいない気もするが、それでも前述の通り同社が得意とする筐体構造により、3.5インチHDDを合計8台、2.5インチSSD/HDDを4台まで搭載可能となっている。
また冷却構造もアピールポイントとされ、フロントにはオリジナルの「NANO TEK FAN」(1000rpm)120mm×2基、ミッド部にも同じく120mm×2基、リア120mm×1基、トップ部140mm(800rpm)×2基、さらに拡張カードスペース用にも140mm(800rpm)が1基装備され、フラッグシップモデルらしさが窺える。
外形寸法はW236×D578×H548mm、重量約18.3kgで、ドライブベイ数は5.25インチ×5、3.5インチ×1(5.25インチ×1排他)、3.5インチシャドウベイ×7(独立&着脱式)、2.5インチベイ×4(着脱式)を備える。 |