Antec(本社:アメリカ・カリフォルニア州)国内正規代理店の株式会社リンクスインターナショナル(東京都千代田区)は2010年4月6日、継続定格出力1200Wで+12V 6系統を装備する電源ユニット「TPQ-1200-OC」の国内市場向け販売を発表した。発売日は4月10日に設定されており、市場想定売価は税込33,800円前後。
■+12出力電圧ノブを搭載する高出力1200W電源ユニット
「エルミタ的速攻撮って出しレビューVoi.32」で惜しげもなくばらばらにしたAntec「TPQ-1200」の兄弟モデルとなる「TPQ-1200-OC」が正規代理店のリンクスから正式に発表されたのでご紹介しよう。
80PLUS SILVER認証、ATX12V Ver.2.3に準拠した定格1200Wで、6系統+12V出力を備えるこのモデル最大のトピックは、背面に用意された「電源冷却ファン」と「+12V出力電圧」の各コントロールノブの存在だ。
前者は搭載されるストレートエアフローレイアウトの80mm静音PWMファンの回転数調整用、後者は+12V出力電圧を11.8V〜12.6Vまでの範囲で任意設定する事ができる。
また「TPQ-1200」同様、電源ケーブルには2200μFのコンデンサを搭載する「パワーキャッシュ技術」を採用。コンデンサの蓄電により、突発的な負荷増大時に予備の電力を供給する事で、CPUやグラフィックスカードに安定した電力を供給する事ができる。
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ファンコントロールノブ(左)と+12V出力電圧ノブを搭載 |
最小負荷値を0Aにする事で応答速度の向上による安定動作を実現する |
ケーブルは基本的な電源コネクタのみを直結式とし、拡張に応じてモジュラーケーブルで電源コネクタを追加できるハイブリッドタイプを採用。コネクタ数はメイン24ピン電源コネクタ×1、CPU補助4+4ピン電源コネクタ×1、CPU補助8ピン電源コネクタ×1、6+2ピンPCI-E電源コネクタ×6、6ピンPCI-E電源コネクタ×6、ペリフェラル電源コネクタ×9、SATA電源コネクタ×11、FDD電源コネクタ×2となる。
その他、高効率性能を実現するDC/DC電圧制御モジュールや、高耐久性を誇る固体コンデンサの採用、アクティブPFC回路による力率改善や、9種類の各種安全性認証取得、SCPやOVP、UVP等の各種保護回路が搭載されている。
外形寸法はW150×D200×H86mm、重量2.7kg。製品保証は5年間。 |