報道関係者向けの発表会でお披露目となったRadeon HD 5870×2基のDual GPU仕様となるVGA「ARES」。価格は1000$以上で限定出荷が予定されている
「ARES」は、同社のゲーマー向けブランドである「R.O.G」シリーズの製品。Radeon HD 5870×2基のDual GPU仕様となるVGAで、コア/メモリクロックが850MHz/4800MHz(1200MHz GDDR5)、搭載メモリがGDDR5 4GBというスペック。銅シンクには8mm径ヒートパイプが計8本も組み合わされている。同社の日本担当によると「国内にも数本入荷予定で、価格は1000$以上は確実ですね」とのこと。先日、秋葉原でも発売となったRadeon HD 5970のメモリ4GB版が約117,000円で販売されたことを考えれば、さらにハイエンドとなる「ARES」の価格は推して知るべしである。
なお、人気のため完売したメモリ2GB版のRadeon HD 5870モデル「MATRIX 5870 P/2DIS/2GD5」だが、再度国内向けに出荷があるとのこと。買いそびれたユーザーは要チェックといえるだろう。
■TRIPLEXブースで見た、1Solot仕様のVGA 「お、5770の1スロ仕様かぁ」などと興味を惹かれてふらりと立ち寄ったTRIPLEXブース。なんとなく記憶のかなたに残るメーカー名なので、かつて秋葉原のどこかで見かけたことがあるのかもしれない。
なかなかスタイリッシュなスラリと長い1スロット仕様の「Radeon HD 5770」のほか、同じく「Radeon HD 5830」の1スロモデルも。「HD 5830」を1スロにするなら、いっそのこと「HD 5850」を1スロにしろよと突っ込みたくもなるが、次の瞬間、担当者の口から信じられない一言が。
「このHD 5770はDual GPUだ」。
いやいや、仮にもジャパニーズPCメディアの端くれ、騙されてなるものかと、つたない英語で「This is Dual GPU?」と聞いてみた。すると、さらに信じられない一言。
「in the future」
「・・・・・」(お互い5秒くらい黙る)
「え〜と、HD 5770のデュアル仕様、もし出来たらまた来ます」
と言い残し次のブースへ。
スタイリッシュなスラリと長い1スロット仕様の「Radeon HD 5770」。もし日本でも同GPU発売当初にあれば、意外に人気となっていた予感もするデザインである。写真右は、デュアル仕様と言われて慌てて裏面を確認する筆者。次いで横からも覗いて必死に基板上のGPUを確認しようとしたその時、衝撃の一言が発せられる
こちらは「Radeon HD 5830」の1スロモデル。前述の「HD 5770」と全く同じ冷却クーラーで平気なのか?という疑問もないではないが、どうせならここは「HD 5850」を1スロにというのは万国共通の見解だと思うのだが
■Bigfoot Networks Grand Hyatt Taipei内のプライベートブースにはBigfoot Networksなどという、なかなかマニアックなメーカーもある。とはいえアキバ的には知られたメーカーでもあるので中を覗いてみると、PowerColorブースで紹介した「Radeon HD 5770」にNPU(Network Processing Unit)を組み合わせた"例"のモデルが展示されていた。いや、厳密にはPowerColorでも見たものと冷却クーラーが異なるので、あえて紹介したい。
国内ではあまり見かけないTuL(PowerColor)と記載されている「Radeon HD 5770」+NPU(Network Processing Unit)の変則カード。おそらく国内でお目にかかることはないモデルだろう