エルミタージュ秋葉原［COMPUTEX TAIPEI 2011] ZALMAN、トリプルファンCPUクーラーや製品化して欲しいアルミ製PCケースなど

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［COMPUTEX TAIPEI 2011] ZALMAN、トリプルファンCPUクーラーや製品化して欲しいアルミ製PCケースなど
2011年6月3日 2:40 更新	2011年6月2日エルミタ台湾取材班

　GRAND HYATT TAIPEI 1035/1036
　独自路線を貫く技術者集団、ZALMAN Tech（本社：韓国）は、今年もGRAND HYATT TAIPEIの一室でプライベート展示会を開催した。ホテルの一室を借り切ったスペースには、魅力的な新製品が用意されていた。

■ZALMANらしい工作技術が光るMini-ITXケースコンセプトモデル

　韓国の自作好きが結集して立ち上げられたZALMAN。独特なデザインや高い工作技術は時に工芸品レベルにまで達するほどの出来映えを見せる。所有欲とブランドイメージを大切にする同社の製品に、妥協の産物は一切無い。

　そんな彼らが「COMPUTEX TAIPEI 2011」に合わせて準備を進めてきたのは、アルミニウム製Mini-ITXケースだ。コンセプトモデル現時点製品名は無く、さらに発売時期も未定だが、今すぐにでも販売できそうな完成度はさすがZALMANだ。

選択肢は増えたものの、世界的に見てMini-ITX人口はまだまだ少数。セールスが見込めない製品をリリースするには、それなりの体力が必要だ。このモデルは市場に投入される事はあるのだろうか

　ブラック塗装のアルミニウムを曲げ、民生機のような出来映えのMini-ITXケースは、フロント下部左側にI/Oポート、右側に薄型光学ドライブベイを装備し、利便性を確保。ロープロファイルサイズの拡張スロット1段も利用可能で、ボトム部には円形の通気孔が用意されている。ややSilverStone風とはいえ、選択肢の少ないMini-ITXケースは、どんどんリリースして欲しい。

電源ユニットはSFXのようだが、本体に貼られたラベルがハングル語で解読不能

■サイドパネルとトップパネルがL字一体型のパンチング仕様ATXケース

　ATXミドルタワーの新作もお披露目された。現時点コンセプトモデルとされているこのモデル最大の特徴は、外装パネル部分にあった。

こちらもコンセプトモデルにつき、想定売価やリリース時期は未定とか。国内正規代理店のアスクに強いプッシュを要望

　下の画像をよく見ると分かるのだが、サイドパネルとトップパネルが曲げ加工により1枚板で成型されている。さらにマザーボードトレイとボトム面も1枚板というワケで、L字が2枚組み合わされたPCケースだ。フロントとリア間には補強用のバーが装着され、剛性にも配慮。またサイド＆トップパネルはパンチング加工済みとなり、通気孔として期待するよりも内部のLEDが楽しめる装飾用途と考えられる。

ケース内部についてはドライブベイ部にやや作り込みの甘さが窺えるものの、難しいギミックをあまり考えないシンプルさも特徴のひとつと言えるだろう

トップ＆サイドパネルはパンチング加工済み。マザーボードトレイ＆ボトムは通常のアルミニウム曲げ加工が施されている

■“モニター台”兼用剥き出しケース。キーボード収納用途にも

　PCケース最後は、液晶モニタスタンド風PCケース。とは言うものの、PCケースというよりも“まな板”ケースを逆さまにし、上に液晶モニタが載せられますよというコンセプト。どちらかと言えばアイデア商品的な存在で、PCパーツを組み込まない状態では、キーボード収納台として製品化も考えているとか。

PC構成パーツを吊り下げ式にした液晶モニタ台兼用ケース。こちらもコンセプトモデルらしいが、これ以上改良する所は無さそうだ。ちなみに搭載されている液晶モニタは24インチだった

■「Ω」形状ヒートパイプのトリプルファン搭載ハイエンドCPUクーラー

　ZALMANの本業、冷却機器の新製品もご紹介しよう。今回投入された新モデルは、トリプルファン仕様のハイエンド志向CPUクーラー「CNPS12X」。特徴的な「Ω」字のヒートパイプ6本に2ピース構造のラウンド形状ヒートシンクで構成。オープンフレームタイプのファン（780～1200rpm/19～25dBA）を3基搭載させ、高エアフローを実現する。
　外形寸法はL151×W132×H153mm、重量1kgで、こちらは今年の夏を目処に国内市場で販売が開始される。価格は1万円前後とか。

Triple Fan Solution 「CNPS12X」。6本のヒートパイプはCPU直接触タイプを採用。ZALMANのフラッグシップCPUクーラーだ

■V字型ヒートシンク採用の兄弟モデル「CNPS11X Performa」

　既存モデル「CNPS11X Extreme」の下位にあたるV字型のデュアルヒートシンクCPUクーラー「CNPS11X Performa」は、間もなく発売が開始される製品版。4本のヒートパイプはダイレクトタッチ式を採用し、120mm Blue LEDファン（1000～1600rpm/17～26dBA）が搭載される。

左は製品を紹介してくれたゼネラルマネージャーのYoungcho Yoo氏

取材：GDM編集部 Tawashi/TEXT：GDM編集部松枝清顕

ZALMAN TECH
http://www.zalman.co.kr/

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