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[COMPUTEX TAIPEI 2011] Noctua、ロープロ仕様でデュアルファン搭載のCPUクーラーやOC向け大型モデルの新作など
[COMPUTEX TAIPEI 2011] Noctua、ロープロ仕様でデュアルファン搭載のCPUクーラーやOC向け大型モデルの新作など
2011年6月5日 4:08 更新
2011年6月3日エルミタ台湾取材班
Nangang Exhibiton Hall I0022
昨年の「COMPUTEX」を機に、
エルミタ的「一点突破」
にも登場するようになった
Noctua(本社:オーストリア)
。現在CPUクーラーで定着しているヒートパイプダイレクトタッチ式に異を唱え、
「現状では採用する意思はない」
と頑なに主張する技術者集団は、今年も高エアフローとそれを無駄にしない大型ヒートシンクを組み合わせた新製品を持ち込んだ。その中にはもちろん、ダイレクトタッチ式CPUクーラーは無い。
■Sandy Bridge-E(LGA2011)用マウントキット・プロトタイプ
Mounting-Kit for Intel LGA2011 (Prototype)
期待の新製品をご紹介する前に、Noctuaは次期プラットフォーム、Intel LGA2011(Sandy Bridge-E)に対応するマウントキットをチェックしておきたい。
これは同社が2005年以降に製造したCPUクーラー向けに開発が進められている、LGA2011用のマウントキットで、Noctua製CPUクーラーを長く使って欲しいというメーカーからのメッセージとも言えよう。
■ロープロファイル対応なのにデュアルファンを搭載させたプロトタイプ
Low-Profile Dual Fan Cooler
とにかくデュアルファンが好きなNoctuaだが、Low-ProfileスタイルのCPUクーラーもデュアルファン化させている。現状名も無きプロトタイプだが、120mmファンと92mmファンをトップフローレイアウトし、4本のヒートパイプを使用。Mini-ITXやHTPCユーザーに使ってもらいたい逸品という。
画像だけを見るとLow-Profileには見えないが、全高は91mm、トップ120mmファンを外せば高さ66mmとは“いちおう頑張った”サイズではないだろうか。そもそもATXフォームファクタよりも非力になりがちなMini-ITXで、デュアルファンが必要なのか?という疑問は残るものの、意欲作として製品化を待ちたい。
■「NH-D14」より20%表面積が向上されたデュアルファントップフロー
Top-of-the-Range Downdraft Cooler
こちらも現時点プロトタイプとなる
「Top-of-the-Range Downdraft Cooler」
は、大型サイドフロー型現行CPUクーラー「NH-D14」よりも表面積が20%向上された、トップフロー型CPUクーラー。
放熱フィンへ複雑に入り組む7本のヒートパイプを使い、ふたつにブロック訳されたヒートシンクにはそれぞれ120mm PWMファンが搭載されている。そのサイズはとにかく大型で、メモリスロットにまで大きくはみ出してしまうだろう。ちなみにサポートされるメモリの高さは70mmまでとされている。
■“Triple Stack”のデュアルファン搭載サイドフロー型CPUクーラー
Top-of-the-Range Triple Stack Cooler
前出「NH-D14」よりも放熱面積20%向上で、3つのヒートシンクに120mmファンをサンドイッチさせた、サイドフロー型CPUクーラーのプロトタイプ
「Top-of-the-Range Triple Stack Cooler」
。
2つのファンは、当然吸排気というそれぞれの役割を担うわけだが、それぞれのファンの両面から発生する気流を余すところなく放熱フィンの冷却に使ってしまおうというコンセプト。受熱ベース部から立ち上がるヒートパイプは8本で、無骨な冷却機器をNoctuaのコーポレートカラーを使用したブラウンベースのファンが、かろうじて落ち着いた雰囲気を醸し出す。こちらも大きく張り出したヒートシンクの関係上、メモリには70mm高までの制限が付く。
■「NH-D14」の改良版「New 140mm D-Type Cooler」
New 140mm D-Type Cooler
「NH-D14」のマイナーチェンジモデル「New 140mm D-Type Cooler」は、50枚の放熱フィン形状に改良を加えたプロトタイプ。実際に冷却能力がどの程度向上しているかは不明だが、低速回転ファンでも高冷却を実現するという。
■Noctuaにあっては普通に見える、140mmファン搭載薄型サイドフロー
Slim 140mm U-Type Cooler
これまでのモデルに比べると、シングルファン搭載のCPUクーラー「Slim 140mm U-Type Cooler」は、いたって普通。7本のヒートパイプと薄型ヒートシンク、140mmラウンド形状のファンで構成され、任意でデュアルファン仕様にもカスタマイズができる。
「Noctuaブランドが好きだが、大きすぎて使えない」というユーザー向けに用意されたかのようなモデルで、そのヒートシンク厚から、マザーボードへの搭載は容易で、メモリ干渉の心配も無い。
■今後、採用モデルが増えるであろう「120mm Focused Flow Fan」
120mm Focused Flow Fan
Noctuaブース、最後に紹介するのは「Slim 140mm U-Type Cooler」以外のプロトタイプ全モデルで採用されていた新型ファン
「Focused Flow Fan」
だ。
“SS02”ベアリングが採用されたこのモデルは、フレーム四隅に装着されたアンチバイブレーションパッドが標準で装備され、駆動振動をカット。さらに11本で構成されたフレーム
「Focused Flow System」
には3つの切り込みを入れる事で整流効果を促し、より直線的またはピンポイントに冷却したい部位へエアフローを送り込む事ができる。
さらにフレーム内径部は空気抵抗を減らすエッジデザインと、風切り音を軽減する表面処理が施され、ヒートシンクとの組み合わせで高いパフォーマンスを発揮するという。
Noctuaというブランドは、巨大なヒートシンクが採用される事が多く、それを十分に冷却させるためには高いエアフローを必要とする。ただしやみくもに回転数の高いファンを搭載させ、騒音値を無視するという考えは一切無く、可能な限り高性能な静音ファンを開発しようという努力を続けている。「Focused Flow Fan」が現時点の答えだが、実際にどれほどのパフォーマンスを見せるのだろうか。是非テストしてみたいと思う。
取材:GDM編集部 Tawashi/TEXT:GDM編集部 松枝 清顕
Noctua
http://www.noctua.at
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