ASRock Incorporation(本社:台湾)国内正規代理店のマスタードシード株式会社(本社: 東京都品川区)は2011年11月14日、Intel X79 Expressチップセットを搭載したマザーボード4種類について、新規取り扱い開始を発表した。発売は本日14日から順次始まっている。
|
|
2011年11月14日付けでIntel X79 Expressチップセットを搭載したマザーボード4種類を正式発表したASRock。都内某所では製品発表会も開催された |
|
|
■世界トップ3のメーカーに成長したASRock
|
週末に行われたクローズドイベントということもあって、ラフなスタイルで登場したASRock台湾本社のマーケティング副本部長Chris Lee氏。日本国内のコアなユーザーたちとの親交も深い |
|
|
14日の正式発表に先立ち、都内某所で行われた製品発表会では、日本国内のイベントでもお馴染みのASRock台湾本社のマーケティング副本部長Chris Lee氏が登場。ここ数年の同社の状況を解説した。
|
2008年にASUSTeKから独立したPEGATRONだが、ASRockも現在は同社のグループ企業のひとつ |
|
|
かつては、ASUSTeK社のローエンドモデルを担う部門として同社の子会社だったASRock。今もそう思っているユーザーが少なくないが、2008年にASMediaなどを傘下に置くPEGATRONグループへ移行。現在ではASUSTeKとは全く資本関係がない点を強調した。ここ数年におけるマザーボードビジネスも非常に好調で、世界トップ3のメーカーに成長。日本市場においてもASUSTeKとGIGABYTE、ASRockを合わせて全体の85%のシェアを獲得しているという。
|
マザーボード市場において、世界トップ3のメーカーに成長したASRock。韓国やタイなど一部地域においてはトップ2に食い込む健闘ぶりで、今後の成長にも注目 |
|
|
ASRock製マザーボードは今や“変態”のイメージからは完全に脱却し、コストパフォーマンスに優れた人気メーカーへと変貌した。同氏によると、ASRockのもつ競争力として「独立の際にASUSからトップのエンジニアを招聘した」ことによる優れた製品開発能力や「従業員数を200人程度に抑える」ことで件費のコストを抑えマザーボードの価格に還元。革新的なアイデアや情熱がある点を挙げた。
|
意外にも従業員数は200人というASRock。なおスタッフの平均年齢は28歳だという |
|
|
■Micro ATXモデルを含む4機種のX79搭載マザーボードをラインナンップ
|
|
ワールドワイドでは全5モデル。日本市場向けには、まずX79 Extreme3を除く4モデルが投入されるX79シリーズ。注目は現時点でX79唯一のMicro ATXとなりそうな「X79 Extreme4-M」あたりだろうか |
|
|
14日付けで正式発表となった4種類のマザーボードは、いずれもデジタルPWMを搭載。また、ゴールドコーティングを施した日本メーカー製導電性高分子コンデンサを採用し、高い安定性と耐久性を実現している。
チップセットの冷却には、通常時は停止し、ゲームプレイの際など高負荷時のみファンが回転して冷却を強化する「X-FAN」を搭載。静かで安定したシステム運用を可能とする。
そのほか、アップデート中に停電が起こった場合でも、電力供給が回復した後で自動的にアップデートを完了させる「Crashless BIOS」、UEFIセットアップ画面上で現在のシステム状態を簡単にチェックすることができるグラフィカルな「UEFI System Brouser」をサポートする。
|
UEFIセットアップ画面上で現在のシステム状態を簡単にチェックすることができるグラフィカルな「UEFI System Brouser」。初心者には嬉しい機能となる |
|
|
全モデルにデジタルPWMを搭載。また、ゴールドコーティングを施した日本メーカー製導電性高分子コンデンサを採用する |
|
|
メモリの利用を最適化するアプリケーションとして「XFast RAM」が提供される。これはメモリ上に仮想ディスクを作成したり、32bit OS環境で利用できなかったメモリ領域を全て利用可能に、ウェブブラウザーのキャッシュにメモリを利用、SSDやHDDへのアクセスを軽減するといった使い方ができる。
|
メモリの利用を最適化するアプリケーションとして提供される「XFast RAM」。安価になったメモリを有効利用できる |
|
|
なお、いずれもPCI-Express2.0の倍となる帯域幅を持つ、PCI-Express3.0をサポートする次世代マザーボードで、Intel「Ivy Bridge」(コードネーム)との組み合わせにより、PCI-Express3.0サポートのグラフィックスカードの性能を最大限に発揮する事ができる。
余談ながら、今回発表された4モデルのほか、プロゲーマー“Fatal1ty”と共同開発されるお馴染みのハイエンドモデル「Fatal1ty X79 Professional」(仮称)も予定。こちらは12月から2012年1月頃の発売される見込み。
|
Intel Z68 Express搭載モデルではいち早くPCI-Express3.0へのサポートを謳ったASRockだが、Intel X79 Express世代でも変わりはない |
|
|
■X79 Extreme9 価格未定(2011年11月中旬予定)
|
|
同社製X79マザーのフラグシップモデルとなる「X79 Extreme9」。V16+2フェーズ電源設計を採用するほか、5本搭載するPCI-Express x16スロットは全てGen3.0サポート。サウンド機能はBroadcom製LANも装備する「Extreme9」専用ユニット「ASRock Game Blaster」が付属する |
|
|
14日付けで発売となったUMAX製の4GB×8枚キットを装着してのデモも行われていた。DDR3-1600駆動でクアッドチャンネル動作となる |
|
|
■X79 Extreme7 価格未定(発売時期未定)
|
|
ATXサイズのハイエンドモデル。電源設計はV12+2フェーズ仕様。DDR3 DIMMスロットは特殊な3+3の6本構成となるが、クアッドチャンネル動作をサポートする |
|
|
■X79 Extreme4 市場想定売価税込23,980円前後
|
|
ATXサイズのミドルレンジモデル。電源設計はV6+2フェーズ仕様。3本のPCI-Express(x16)スロットは全てGen3.0サポートで、SATA3.0は6ポート、USB3.0は4ポートが利用可能 |
|
|
■X79 Extreme4-M 市場想定売価税込22,980円前後(2011年11月14日)
|
|
X79搭載マザーでは現時点貴重なMicroATXモデル。マルチGPU機能はNVIDIA SLI/AMD CrossFire Xをサポートしており、小型ながら強力なハイエンドPCを構築可能だ |
|
|
|