日本国内屈指のDRAMメーカーであるエルピーダメモリ株式会社(本社:東京都中央区)に関する憶測がこの年末年始よりにわかに慌ただしくなってきている。
■年明け早々に報道された東芝との合併交渉で、マーケットは一時続急伸も
エルピーダメモリ株式会社に関する報道について、少し整理しておきたい。エルピーダメモリはDRAM価格の急落と円高で業績不振に陥っている中、今年4月までに融資返済と社債償還により約1,200億円超の資金が必要。しかし現有現金は1,000億円程度とみられ、資金確保が急務となっているという。
そこで年明け早々の4日に飛び込んできたのは、東芝との合併交渉の噂。東芝によるTOBの可能性から、エルピーダメモリの株価が大幅に続伸するも、翌5日にはアメリカの取引先約10社に5億ドル(約400億円)規模の資金支援要請という報道により、売り先行という状態が続いている。
なお一連の報道について、エルピーダメモリは昨日(4日)付けプレスリリースで「噂や憶測などに基づく報道に対するコメントはしない」と発表している。
日本屈指のDRAMメーカーであるエルピーダメモリ株式会社。今後の動きに注目したい。 |