株式会社日立製作所(本社:東京都千代田区)は2012年4月23日、モバイル端末のセキュアなネットワークアクセスを実現するmicroSDサイズのセキュリティデバイス「KeyMobileMSD」を発表した。市場想定売価は税込17,800円で、4月25日の発売が予定されている。
■電子証明書や固有パスワードを設定できるICチップを搭載
ネットワークを介したアクセスの高セキュリティ化を実現するセキュリティデバイスの新製品、「KeyMobileMSD」が日立より発売される。USB接続の専用リーダライタを必要とする従来製品からmicroSDカードサイズへと変更され、スマートフォンやタブレットPCなどのモバイル端末へも搭載可能。
内部に耐タンパ性の高いICチップとフラッシュメモリを内蔵し、ICチップ内にはPKI(Public Key Infrastructure/公開鍵暗号基盤)機能で使用する電子証明書の格納やPIN(Personal Identification Number/利用者固有パスワード)が設定できる。これにより、モバイル端末からも情報漏洩の心配なく業務用システムへのアクセスが可能。さらに端末の紛失や盗難の際には電子証明書をリモート操作で失効させ、不正アクセスやなりすましを防ぐことができる。
情報セキュリティ国際評価基準「Common Criteria(CC)」の保証レベル4+(EAL4+)認定を取得したICチップを採用し、RSA暗号2048ビットに対応したPKIカードアプリケーションソフトウェアを搭載する。データ用の内蔵メモリ容量は2GB。 |