株式会社クレバリー(本社:東京都千代田区)の店舗シャッターに、2012年5月29日付けで、破産手続き開始に関する「告示書」が貼り出され、今朝から業界内は騒然としている。
■近日中に東京地裁より破産手続開始決定が下される模様
クレバリーの店舗シャッターに、突然貼り出された「告示書」。内容によると、5月29日付けで近日破産手続開始決定が下されるとの事で、事実上クレバリーの歴史に幕が閉じられることになりそうだ。
エルミタ取材班がクレバリーの関係者に電話取材を行ったところ、「詳細は知らされていなかった」という。また11:00過ぎの時点で、クレバリーの通販サイトには「申し訳ございません。現在全ての受注業務を停止しております」とのアナウンスが掲載されている。(11:20)
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シャッターが閉ざされた5月30日のクレバリー秋葉原店(13:16撮影) |
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その後アキバ取材班によると、外神田2丁目の第2電波ビルにあるクレバリー本部前には朝9:00より警備員が配置されたようだ。またクレバリーのスタッフによると、「ごく限られた人間だけ把握していた」との事。ほとんどの従業員は前夜遅く、または当日朝に連絡を受けるまで知らされず、今日行われた関係者向け説明会で、今回の決定に至る経緯説明が行われたようだ。(前日までバイヤーは通常の発注業務を行っていたという)
スタッフの中には、「突然のことで驚いている」と言った戸惑いの声がある一方、「危ないようだとは感じていたが、まだ大丈夫だと思っていた」と話す従業員も。
クレバリーは今年2月末をもって、クレバリー1号店・2号店の2店舗が閉店。既存のクレバリーインターネット館を「クレバリー秋葉原店」としてリニューアルオープンさせたばかり。1号店・2号店の閉店に関しては、「再開発による移転」という噂があったが、2月の発表直後の取材で同店舗の不動産(貸店舗)情報が確認されており、業界関係者の間では業績悪化が懸念されていた。
なお信用調査会社「帝国データバンク」の発表によると、負債は債権者約191名に対し、約3億3,200万円とされている。
(16:25)
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東京都千代田区外神田2丁目にあるクレバリー本部の様子(15:00撮影) |
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