CORSAIR Memory(本社:アメリカ カリフォルニア州)は2012年7月18日、リンクスSR(東京都千代田区外神田6-14-2サカイ末広ビル7F)において、「COMPUTEX TAIPEI 2012」で発表した新製品の国内メディア向け発表会を開催。フルデジタル制御の電源ユニットや“イイトコどり”な新型コントローラ搭載SSDなど、発売が待たれる注目の製品がお披露目された。
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謎のサングラスとともに届けられた招待状に誘われ、いざCORSAIR新製品の発表会へ。いったいこのサングラスは何に使うのか、詳細は後ほど |
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会場には“CORSAIRの顔”としておなじみ、CORSAIRカントリーマネージャーを務める園部氏が登場。気になる“COMPUTEX物”をはじめ、発売されたばかりのPCケースや新展開のケースファンに至るまで、CORSAIRブランド製品の旬なアイテムの数々を解説してくれた。
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旬なCORSAIRアイテムを囲んでのトークセッション。アイテムを手に解説するのは、CORSAIRカントリーマネージャーの園部氏だ |
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■新型コントローラ&ToggleNAND搭載のSSDフラッグシップ「Neutron GTX」
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新型LAMD社製コントローラを搭載する新型SSD「Neutron GTX」「Neutron」シリーズ。会場ではコントローラ別の比較表でその優れた性能がアピールされた |
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まずご紹介するのは、CORSAIR自慢の新型SSD「Neutron GTX」「Neutron」シリーズ。Link_A_Media Devices(本社:アメリカ カリフォルニア州)製の新型SATA3.0コントローラ「LM87800」の採用が最大のトピックだ。
園部氏曰く「MarvellとSandForce製コントローラをイイトコどりしたような」高水準にまとまったシーケンシャル性能とランダム性能が魅力。従来LAMD社が手がけてきたエンタープライズ向け技術を生かし、高い信頼性も兼備している。
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ToggleNANDを採用するフラッグシップモデル「Neutron GTX」シリーズ(左)と、エントリーモデルとなる「Neutron」シリーズ。SSD市場の台風の目となるか |
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両シリーズ最大の違いは採用するNANDフラッシュ。高速な東芝製ToggleNANDを採用するフラッグシップモデル「Neutron GTX」シリーズは、シーケンシャル読込555MB/sec、書込500MB/sec、ランダム読込90,000IOPS、書込90,000IOPSと最高レベルの高性能を誇る。容量ラインナップは120GB、240GB、480GB。
エントリーモデルとなる「Neutron」シリーズは、Micron製SynchronouタイプのNANDフラッシュを採用。スペックは、シーケンシャル読込555MB/sec、書込370MB/sec、ランダム読込90,000IOPS、書込85,000IOPS。容量ラインナップは120GBと240GBの2モデル。両シリーズともに2.5インチ7mm厚のスリム設計で、5年間の長期保証が提供される。近日中に発売される予定とのことで、台風の目になれるか期待が高まるところだ。
■フルデジタルのハイテク電源「AX1200i」はもうすぐ
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“フルデジタルコントロール”を謳う80PLUS PLATINUM認証電源「AX1200i」。低負荷時にはファンは回転しないセミファンレス仕様だ |
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続いては電源ユニットにおける新たなフラッグシップモデル「AX1200i」。フルデジタル制御の電源回路を採用し、安定かつ効率のよい電源供給を実現している。また、80PLUS PLATINUM認証を取得した高い変換効率により発熱を抑制し、負荷40%まではファンを動作させないセミファンレス仕様。CORSAIR独自の管理ソリューション「CORSAIR Link」にも対応するほか、単独制御用の”簡易Linkユニット”が標準で付属。電圧や温度、ファン回転数などの各種制御やモニタリングが可能だ。
ラインナップは現在のところ1200Wの1モデルのみ。発売は9〜10月の予定で、価格は350ドル程度になるとのこと。
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電源ユニット単独制御用の簡易ユニットも付属。背面には故障の有無を自己判断するセルフチェックボタンを搭載する |
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■どの色にしよう?「Dominator Platinum」でケース内をドレスアップ
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会場でも動作していたLED搭載のハイエンドメモリ「Dominator Platinum」。“三枚おろし”の中央に見えるライティングパイプを交換すればLEDの色を変えられるのだとか |
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会場には先週から秋葉原でも販売が始まっている最上位モデル「Dominator Platinum」も登場。大振りなヒートシンク内部に搭載したLEDでライトアップできるというユニークなモデルなのだが、近くLED用のカスタムパーツが販売されるという。ライティングパイプを交換して自在にLED色が変えられるとのことで、ケース内部のドレスアップには最適だ。発売されるカラーや時期は未定とするものの、CORSAIR製ケースファンに付属するカラーフレームを考慮するに、赤や青あたりが発売されるのかもしれない。
ちなみにCOMPUTEXではDDR3-3000で動作するモデルも展示されていたが、現状リリースされているのはDDR3-1600〜2666対応モデルまで。それ以上のモデルについてはマザーボードの対応も踏まえつつ現在鋭意開発中とのことで、今後のアップデートに期待したい。
■話題の「CORSAIR Link」はいつ発売される?
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システム全体の温度や電圧、ファン回転数を制御できる管理ソリューション「CORSAIR Link」。国内発売が待たれる注目製品だ |
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最近対応デバイスがにわかに増え始めたこともあり、国内販売の行方に注目の集まる「CORSAIR Link」が今回も登場。アメリカでは今年から販売が始まっているだけに、日本でも早く試してみたいというユーザーは多いだろう。今回園部氏より「国内での販売予定はある」との話が出たものの、まだソフトウェア面での調整など多少のハードルが残っているようだ。こちらも引き続き動向をチェックしていきたい。
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ヘアライン加工の高級感あるデザイン。LED制御に対応する上位モデルと、非対応モデルの2製品がラインナップされている |
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■○○には見えない不思議なディスプレイ展示中
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会場の片隅に設置された謎の白画面。なんと届けられたサングラスごしなら画面が見えるという不思議なシステムだった |
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そしてここまで冒頭登場したサングラスの出番はなかったのだが、それもそのはず。CORSAIR製品とはほぼ無関係ながら、代理店のリンクスインターナショナルが会場隅に設置していた謎の白いディスプレイにその答えがあった。
なんと、偏向フィルターを取り除いたディスプレイと、同様の効果をもたせたサングラスを組み合わせることで映像が見えるようになるという仕組み。なるほど一見何も写っていないようでいて、サングラス越しなら見ることができる。同社では現在セキュリティ面から“アダルト分野”に至るまで、様々な活用方法を模索中とのこと。21日に開催されるユーザーイベントでも引き続き展示されるとのことで、興味のある人はリンクスSRまで足を運んでみよう。 |