AMD(本社:アメリカ・カリフォルニア州)は2012年8月7日、ワークステーション向けGPU AMD FireProの新シリーズを発表した。今回アナウンスされたのは、フラッグシップモデル「AMD FirePro W9000」のほか、「AMD FirePro W8000」「AMD FirePro W7000」「AMD FirePro W5000」を合わせた計4製品。すでに代理店経由で出荷が開始されている。
■CADデザイナー大注目のプロフェッショナル向け新型GPUが登場
AMDのワークステーション向けグラフィックス製品に、“Tahiti”世代の新シリーズが発表された。ラインナップはフラッグシップモデル「AMD FirePro W9000」を含む4製品で、それぞれ頂点処理能力を向上させる「GeometryBoost」をサポート。さらに「AMD Eyefinity Technology」による最大解像度4,096×2,160ドットの多画面出力に対応し、競合製品に比べ大幅な優位を実現しているという。DirectX 11、OpenGL 4.2、OpenCL 1.2のAPI、Shader Model: 5.0をサポートする。バスインタフェースはPCI-Express 3.0(×16)。
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AMD FirePro W9000 |
AMD FirePro W8000 |
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「AMD FirePro W9000」はラインナップ中最高性能を誇るフラッグシップモデル。単精度演算性能は4TFLOPS、倍精度演算性能は1TFLOPSを実現し、1枚で最大6画面の出力に対応する。エラー訂正機能(ECC)付のGDDR5 6GBの大容量メモリを実装。メモリバス幅は384bitで、転送速度は264GB/s。
出力インターフェイスはminiDisplayPort×6。補助電源は8pin+6pin構成で、最大消費電力は274W。カード形状は2スロット占有デザインだ。
「AMD FirePro W8000」は、単精度演算性能3.23TFLOPS、倍精度演算性能806GFLOPSを実現するハイエンドモデル。最大4画面の出力に対応し、エラー訂正機能付のGDDR5 4GBのメモリを実装。メモリバス幅は256bitで、転送速度は176GB/s。
出力インターフェイスはDisplayPort×4。補助電源は6pin×2構成で、最大消費電力は225W。カード形状は2スロット占有デザインを採用する。
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AMD FirePro W7000 |
AMD FirePro W5000 |
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「AMD FirePro W7000」は、単精度演算性能2.4TFLOPS、倍精度演算性能152GFLOPSを実現するパフォーマンスモデル。最大4画面の出力に対応し、搭載メモリはGDDR5 4GB。メモリバス幅は256bitで、転送速度は154GB/s。
出力インターフェイスはDisplayPort×4。補助電源は6pin×1で、最大消費電力は150W、カード形状は1スロットデザイン。
「AMD FirePro W5000」は、単精度演算性能1.27TFLOPS、倍精度演算性能80GFLOPSのエントリーモデル。1枚で最大4画面出力が可能。搭載メモリはGDDR5 2GBで、メモリバス幅は256bit、転送速度は102.4GB/s。
出力インターフェイスはDual-Link DVI×1、DisplayPort×2。最大消費電力は75Wのため、補助電源は不要。カード形状は1スロットデザインを採用する。 |