AMD(本社:アメリカ・カリフォルニア州)は2012年8月27日、サーバー向けグラフィックスプロセッサ「FirePro S9000」「FirePro S7000」を発表した。いずれも出荷予定は9月末で、市場想定売価は「FirePro S9000」が2,499ドル、「FirePro S7000」が1,249ドル。
■「GCNアーキテクチャ」採用により、ワットパフォーマンスが大幅に向上
AMDのサーバー向けグラフィックスプロセッサに、「FirePro S9000」「FirePro S7000」が追加された。いずれも「GCNアーキテクチャ」が採用され、省電力機能PowerTuneとZeroCore Power Technologyをサポート。さらにMicrosoft、VMware、Citirixなど主要仮想化テクノロジーに対応し、データセンターの運営コスト削減に効果を発揮する。
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FirePro S9000 |
FirePro S7000 |
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「FirePro S9000」は、単精度演算性能3.23TFLOPS、倍精度演算性能806GFLOPSを実現した上位モデル。エラー訂正機能(ECC)付のGDDR5 6GBの大容量メモリを実装し、メモリバス幅は384bit、転送速度は264GB/sec。出力インターフェイスはDisplayPort×1。補助電源は8pin×1構成で、最大消費電力は225W。冷却システムは、2スロット占有のパッシブヒートシンクが搭載され、ケース内のエアフローを利用して冷却を行う。
「FirePro S7000」は、単精度演算性能2.4TFLOPS、倍精度演算性能152GFLOPSのミドルレンジモデル。ビデオメモリはエラー訂正機能付のGDDR5 4GBで、メモリバス幅は256bit、転送速度は154GB/sec。出力インターフェイスはDisplayPort×1。補助電源は6pin×1構成で、最大消費電力は150W。冷却システムは1スロットのパッシブヒートシンクで、こちらもケース内のエアフローを利用して冷却を行う。 |