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|見るからに“ゴツイ”が実は軽い「Sirus」
まず「Sirus」を手にとって最初に感じるのは、その迫力ある外見とは裏腹に比較的軽量であること。メーカーが重量を公表していないため手元のハカリで計量してみたところ、約400gほど(ケーブル含まず)だった。
複数のスピーカードライバーを搭載するリアルサラウンドヘッドセット(ヘッドホン)はその分重量がかさみがちで、過去には「首の筋トレになる」とまで言わしめた1kgほどの重量級ヘッドセットも存在した。その極端な例を引くまでもなく、控えめな重量の「Sirus」は長時間の使用でも首を痛めることはないだろう。
|“サスペンション”が実現する抜群の装着感を体験
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単純なギミックで可動部がほとんどない「Sirus」。もちろん折りたたむこともできず、未使用時の専有面積も大きい |
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上下に可動するエンクロージャー部。左右方向は遊びがある程度にしか動かない仕様だ |
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ヘッドバンドにはメッシュ状のクッションが設置され、イヤーパッドと合わせて頭を優しく包み込んでくれる |
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エンクロージャーが回転する、取り外し可能なパーツがある、収納時に折りたためるなど、ギミックの自由度もある種ヘッドセットの定番だ。ところが「Sirus」の場合、エンクロージャー部分は上下に可動するものの、左右方向は多少遊びがある程度で可動部は意外なほど少ない。これはある程度“決め打ち”の装着感をイメージし、可動部を装着時の“サスペンション”としての機能に限定しているためだ。収納する際の苦労はともかく、良質な装着感を実現するための合理的な設計といえるかもしれない。
実際に装着してみると、頭頂部のクッションと両耳のイヤーパッドが柔らかく頭部をホールドしてくれる。頭を振ってもズレることはなく、“サスペンション”がうまく機能しているようだ。装着感もキツすぎず緩すぎずと快適そのもの。前述の通り重量も気にならないため、ズレず疲れず、長時間の使用にも「Sirus」は準備ができている。
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標準装着のメッシュタイプとは質感の異なるレザータイプのクッションがオプションとして付属する |
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交換方法はプラスチックの台座にかぶせて装着し直すだけと簡単 |
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もちろんヘッドバンドは延長可能。硬さはあまりないものの、引き出す際にはクリック感がある |
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イヤーパッドは標準で装着されているメッシュタイプから付属のレザータイプに変更できる。レザータイプは多少密閉感が高めな感覚だったものの、基本は質感の好みで選択してよいだろう。個人的には感触が柔らかく、長時間の使用でも蒸れずに使えるメッシュタイプが好印象だった。
なお、エンクロージャーとヘッドバンドの接合部分は長さの調節が可能で、頭の大きな人でも安心。引き出す際のクリック感も良好で、仮に長さを延長してもズレたり伸びたりという心配は必要ないだろう。 |
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