|水冷ユーザーを意識したエアフローレイアウト
内部容積も広大なPCケースだけに、十分なエアフローを得るには複数の冷却ファンが求められる。ただし「COSMOS II」の場合、各々の熱源毎に熱処理をする設計がなされているため、必ずしもPCケース内部に“容赦なく風が吹き荒れる”必要はない。最大10基のファンで動作させることができる、そのエアフローレイアウトをくまなく紹介しよう。
COSMOS IIエアフローレイアウト |
フロント吸気 |
200mm×1(700rpm/19dBA/BlueLED) |
トップ排気 |
120mm×1(1,200rpm/17dBA)
※200mm×1または140mm×2または120mm×3基での運用可能) |
リア排気 |
140mm×1(1,200rpm/19dBA)
※120mm×1換装可能 |
左側面 |
120mm×2(オプション) |
3.5インチシャドウベイ |
120mm×2(1,200rpm/17dBA) |
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|標準フロントファンはBlueLED内蔵200mm×1基
まずはフロントファンから確認してみよう。PCケースの顔となる部分にはBlueLEDを内蔵した200mm口径ファン×1基を標準搭載。フロントパネル部はメッシュ仕様で、防塵フィルタを装備する。ツールフリーで簡単に着脱できるため、溜まったホコリを除去するメンテナンス性も考慮されている。
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内部に防塵フィルタが装着されたプラスチック製フロントカバーはツールフリーで簡単に着脱可能。吸気ファン部だけに、ほぼ全面が通気孔仕様にデザインされている |
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フロントカバーを外すと、200mmファンが上部に搭載されている事が確認できる。なお200mmファンを取り外し、140mmファンへ換装も可能。200mmファンに比べ選択肢の多い140mmだけに、LED発光色を変えるなどのドレスアップにも対応する |
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フロント200mmファンの真後ろには3.5インチシャドウベイがあり、HDD冷却に貢献する事は容易に想像できる |
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都合4箇所に内蔵されたBlueLED。「COSMOS II」はゲーミングPCケースを前面に押し出しているワケではないが、このスタイルにはやはり発光ファンがよく似合う |
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|120mm×3基搭載可能なトップ部および140mm標準のリア部
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トップ部は標準で120mm×1基が搭載されていた。ファンスペックは1,200rpm/17dBA。型番はA12025-12CB-3BN-F1(DF1202512SELN)で、Cooler MasterのPCケースではよく使われているモデルだ |
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空きスペースを利用すれば、120mmファン3基または120mmファンを外して140mm×2基、さらに200mm×1基の3パターンで運用可能 |
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リアファンは140mm×1基が標準装備。スペックは1,200rpm/19dBAで、動作音は極めて静かだった |
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ネジ穴をよく見るとひと回り小さな120mmファン搭載用ネジ穴も確認できる。つまり120mmファンタイプのオールインワン水冷ユニットも利用できる |
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|2.5/3.5インチシャドウベイ部のHDD冷却用ファン
ドライブベイセッションで既に紹介済みの冷却ファンユニットをもう少し詳しくみていこう。
ボトムケージ部分の冷却を担当するデュアルファンは標準装備。スペックは120×120×25mmサイズの1,200rpm/17dBA仕様で、コネクタは3pinタイプ。画像からも分かるように、フロントパネル側にあるツマミを指で押すことで90度強開き、ユニットごと簡単に取り外す事ができるようになっている。
この開閉機構は、内部に仕込まれた2.5/3.5インチドライブの着脱時に必須だが、ユニット本体の着脱が容易にできる親切設計は、この部分に隠された拡張性に貢献する事になる。
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2.5/3.5インチシャドウベイ合計6段を備えるボトムケージ部の冷却ファンユニット。ツマミを押す事で左に90度(+α)開き、ドライブの着脱が容易にできる |
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冷却ファンユニットが固定される“支柱”はプラスチック製。上下に穴があり、ユニット本体のピンをはめ込むことで、開閉ができる。下部は切り込みがあるため、ツーフルリーで簡単に外す事ができるというワケだ |
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ツールフリーで簡単に着脱可能。標準で120mm口径ファン2基が装着され、横方向からドライブに風を送り込む。これで6台フル搭載時も熱の心配はないだろう |
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