「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」では常連のSilverStone。新製品が出る毎に、その思いもよらぬギミックで我々を楽しませてくれるが、なにやら今回もこれまでにない機構を詰め込んだミドルタワーPCケースを市場に投入してきた。それがTemjinシリーズのNewモデル「SST-TJ04B-E」だ。よくもまぁそんなにアイデアがあるものだと感心するワケだが、国内正規代理店のマスタードシード株式会社(本社:東京都品川区)曰く“驚くべきストレージ搭載能力”と謳う注目の新製品に早速メスを入れていきたい。 |
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SilverStoneのTemjinシリーズ新作「SST-TJ04B-E」 |
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|今回のギミックはなんだ?
冒頭触れたように、SilverStoneは次々と新しいギミックを引っ提げ、独特の世界観で自作派を魅了する。今回発売が開始された「SST-TJ04B-E」も、そんな期待に十分応えるギミックを用意してきた。
今回の目玉はドライブベイ、それも最大15台ものストレージデバイスが搭載できるシャドウベイ部だ。HDDやSSDの増設は自作PCのカスタマイズで最も頻度が高い項目だが、「SST-TJ04B-E」では長く付き合えるPCケースの要件を十分に満たす、その拡張性の高さをアピール。それだけに留まらず、HDDの安定動作と延命を手助けする独自の冷却機構も大きな見せ場のひとつだ。
洗練されたフロントパネルデザインはシンプルで飽きのこないSilverStoneらしいものに仕上げられ、ユーザーを選ばないスタイルは好感が持てる。手元資料を見る限り、ここまで非の打ち所がない「SST-TJ04B-E」は、どんな素性のPCケースなのだろうか。
|「SST-TJ04B-E」基本スペック
Temjinシリーズの最新作にあたる
「SST-TJ04B-E」は、内外装共にブラックに塗装されたミドルタワーPCケースだ。SilverStoneの看板“Temjinシリーズ”では、昨年7月にリリースされ、検証を行ったMicroATXケース「SST-TJ08B-E」以来、約半年振りの新作にあたる。
外形寸法はW214×D489×H489mmとなり、縦横は同一寸法の正方形という珍しい設計。ちなみに人気の「RAVEN 3」シリーズ(型番:SST-RV03B)の外形寸法はW235×D570×H522mmである事から、なるほど一般的なサイズに収められている事がわかる。
素材はフロントパネルが7mm厚アルミニウム製、ボディがスチール製のハイブリッド仕様。そこはSilverStoneらしく素材違いによる違和感もなく、出で立ちは美しい。なお「SST-TJ04B-E」は、サイドパネルアクリル窓付きの「SST-TJ04B-EW」もラインナップされている。市場想定売価はノーマルモデルで税込13,980円前後、アクリル窓付きが税込14,980円前後と、なかなか思い切った価格設定だ。
|付属品をチェックしておく
ケース本体セッションの前に、白箱に収められた付属品をチェックしておこう。部品構成はシンプルで、組み込みのし易さを予感させる。ただし、多くのストレージデバイスが搭載できる事から、固定ネジの数は一般的ミドルタワーPCケースよりも俄然多く、収められたジッパー袋のそれはズシリと重い。
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一般的ミドルタワーPCケースよりも多くのストレージデバイスが搭載できるだけあって、同梱ネジ類はかなり多い。通常ネジの種類毎に紹介するところ、今回は一覧表でご勘弁頂こう |
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付属品白箱の中で、最も目を引くのはなんといっても「HDD-HEAT-SINK」の存在だ。「SST-TJ04B-E」では、3.5インチシャドウベイのギミックとして、冷却機構「ヒートシンククーラー」を装備する。ここでは付属品のみ画像で紹介し、詳細についてはドライブベイセッションで詳しく見ていくことにしたい。
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「SST-TJ04B-E」最大のウリとなる、「HDD-HEAT-SINK」は2つ付属される |
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1本にSATA電源コネクタが4つ連結された「SATA-POWER-CABLE」は2本付属されている。この使い道も後述 |
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ケーブル結束用タイラップ。数えてみると10本入りで、一般的なPCケースの付属品としては十分な数量 |
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画像も豊富なマニュアルは全46ページ。日本語表記もあり、組込に迷うことはない |
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