|CPU-Z 1.60でスペックをチェックする
まずは「CPU-Z 1.60」を使って「リテール版3770K」と「ES品3770K」のスペックの違いを確認してみることにしよう。
「CPU-Z 1.60」の結果を確認すると、リテールパッケージでは「Stepping」が「8」から「9」へと変更されており、コア自体に多少の変更があることが想像できる。このステッピングの違いがどのように影響するのかは気になるところ。また「Revision」や「Multiplier」の表記にも多少の違いがある。一方、キャッシュやコア数といった主要スペックに関しては当然ながらまったく同じだ。
|オーバークロック耐性をチェックする
次にオーバークロック耐性の違いを確認してみることにしよう。今回は手元にあったIntel Z77 Expressを搭載するマザーボード「GA-Z77X-UD5H」の「3D BIOS」から倍率のみ変更。コア電圧は「Auto」のままでどこまでオーバークロック可能なのか挑戦してみることにした。
■リテール版3770K
■ES品3770K
テストの結果「リテール版3770K」、「ES品3770K」ともOSの起動は倍率44倍の4400MHzまで、「CINEBENCH R11.5」や「OCCT 4.1.0」の負荷テストをクリアできるのは、43倍の4300MHzまでと違いはなかった。コア電圧やリミット値を変更して、ギリギリまでチューニングする場合は異なる傾向を示す可能性もあるが、一般的なオーバークロックであれば「リテール版3770K」は「ES品3770K」と同等のオーバークロック耐性と考えてよさそうだ。 |