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エルミタ的一点突破 SSD編 Vol.2
Mach Xtreme 「MX-DS TURBO」シリーズ検証 |
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2011年12月15日 22:40
TEXT:GDM編集部 池西 樹/松枝 清顕 |
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今回で2回目となる「エルミタ的一点突破 SSD編」は、編集部とは何かと縁が深い、台湾のMach Xtreme Technologyブランドから発売中の「MX-DS TURBO」シリーズ(120GB)を取り上げる。
Mach Xtreme Technologyは、2010年1月に設立された比較的新しいメーカー。折しもSSD市場の活況に乗じて、国内市場でも順調にセールスを伸ばし、PCパーツショップの店頭でも在庫が置かれるほどに成長した。しかし順風満帆にみえた矢先、不運にも国内正規代理店の倒産の憂き目に遭い、現在では“著名だが入手しにくいメーカー”という不名誉な状況が続いている。旧知のスタッフが在籍するメーカーだけに、早く現状が打開できるよう祈るばかりだ。
今回は編集部よりエールを込めて、台湾から直送されてきた、SandForce SF-2281コントローラー搭載の「MX-DS TURBO」を検証してみたい。 |
|“右を向いても左を向いても”SandForce SF-2281
傍観者的な視点からSSD業界を見ると、「活況を呈す」というよりも、「混沌としている」と表現した方が良いかもしれない。次世代ストレージとして数年前に登場したSSDは、今やシステム領域向けには欠かせない存在となっている。出始めの頃のような、驚くほど容量単価が高いという事も無く、SSDならではの高速転送を手軽に入手できるとあっては、自作派が飛びつくのは自然の流れ。しかしこれはユーザーのみならず、PCパーツメーカーも同様だ。
SSDをラインナップするメーカーはHDDの比ではなく、まさに“雨後の筍”のごとく、新規参入が非常に多い。駆動部品が無いSSDはHDDに比べ、かなりシンプルなパーツであり、OEM供給も盛んなことからストレージとは無縁のメーカーが続々名を連ねている。
その結果、市場に“同じような”製品が溢れ出すのは致し方なく、今回テストする「MX-DS TURBO」も、現在最も採用モデルの多いSandForce SF-2281を搭載する、いわば“激戦区を勝ち抜かなければならない”SSDのひとつだ。
コントローラー |
NAND |
I/F |
最大読込 |
最大書込 |
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Mach Xtreme MX-DS TURBOシリーズ 「MXSSD3MDST-120G」(120GB) |
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ライバルモデルとのアドバンテージを見いだすには、メーカーが公表するスペックが重要である事は言うに及ばず。ただしハードウェア的に横並びでも性能に違いが出るのは、ファームウェアの存在が大きい。同一ハードウェア構成に対する各メーカーのチューンこそ、SSD選びの重要ポイントだ。
しかしそれは目に見えないだけに、選定するユーザーにとってはギャンブル的要素となっているのが実情。安くなったとはいえ、容量単価はまだまだ高価なSSDだけに、できる限りの情報を集め、損をしない製品選びをしたい。
横道に逸れすぎてしまったが、ここからは「MX-DS TURBO」のスペック確認と、画像にて製品をチェックしていきたい。
型番 |
MXSSD3MDST-120G |
容量 |
120GB |
インターフェイス |
SATA3.0(6Gbps) |
コントローラー |
SandForce SF-2281 |
NAND |
MLC |
最大読込 |
555MB/sec |
最大書込 |
510MB/sec |
4KBランダム書込 |
85,000 IOPS |
主な機能 |
Dura Write技術、TRIM Command技術
RAISE技術、S.M.A.R.T対応
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外形寸法 |
99.8×69.63×9.5mm |
重量 |
80g |
耐衝撃性 |
1,500G |
MTBF |
2,000,000時間 |
保証期間 |
3年間 |
主な同梱品 |
2.5インチ→3.5インチ変換アダプタ、取り付けネジ |
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|「MX-DS TURBO」シリーズのパッケージおよび同梱品チェック
ここでは例にならって、「MX-DS TURBO」シリーズのパッケージおよび同梱品をチェックしておく。とは言うものの、別段付属品に特別なものは無く、今流通しているSSD同様に2.5インチ→3.5インチ変換アダプタと取り付け用ネジが用意されるのみとなっている。
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SSD本体以外に、2.5インチ→3.5インチ変換アダプタ、取り付け用ネジ、テスト検査証が付属する |
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パッケージはこれまでのポップ調から、黒を基調としたデザインに変更されている |
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