|「3DMark 11 Version 1.0.3」
まずはDirect X11世代の定番ベンチマーク「3DMark 11 Version 1.0.3」を使って効果を確認していこう。なおアッパーミドルのグラフィックスカードを組み合わせているため、プリセットは「Performance」「Extreme」の2つで計測した。
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3DMark 11 Version 1.0.3 Performance |
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3DMark 11 Version 1.0.3 Extreme |
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「Performance」「Extreme」ともGraphics Scoreが約40%、総合スコアでも約35%と大幅にスコアが向上しており、「HyperFormance」モードの効果がしっかりと表れている。また「d-mode」と「i-mode」を比較すると、今回の構成ではGraphics Score、総合スコアとも「i-mode」のほうが若干だがパフォーマンスが高くなっている。
|「3DMark Vantage Version 1.1.0」
次にDirectX 10世代のベンチマーク「3DMark Vantage Version 1.1.0」でも計測を行った。
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3DMark Vantage Version 1.1.0 Performance |
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3DMark Vantage Version 1.1.0 Extreme |
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Graphics性能は「Performance」で約2倍、Extremeでも約7割と「3DMark 11 Version 1.0.3」よりもさらに向上している。それに合わせて総合スコアも大幅な伸びを見せており、率直な感想として「Lucid Virtu MVP」を使わない理由が見当たらない。外部グラフィックスカードを搭載するなら、基本的に「Lucid Virtu MVP」は”オン”にしておくといいだろう。
|消費電力の違いをチェック
「Lucid Virtu MVP」の効果が確認できたところで、消費電力の違いについてチェックしておこう。ちなみに、アイドル時は10分間放置した中で最も低い値、高負荷時は「3DMark 11 Version 1.0.3」実行中で最も高い値とした。
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「HyperFormance」モードによる消費電力の違い |
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アイドル時は、いずれも64W前後と有意な差はでなかった。一方、高負荷時は「d-mode」で4.5W、「i-mode」で5.8W増加しているが、3Dパフォーマンスの大幅な向上を考えれば十分許容できる範囲に収まっている。
内部スペースに限りのあるコンパクトなゲームPCでは、わずかな消費電力増で性能向上が期待できる「HyperFormance」モードは大きな武器となるだろう。 |