エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.128 Kingstonの省電力向け「HyperX Genesis LoVo」シリーズ「KHX1600C9D3LK2/8GX」を試す

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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.128
メモリモジュールの新たな選択肢。
Kingstonの省電力向け「HyperX Genesis LoVo」シリーズ
「KHX1600C9D3LK2/8GX」を試す

2012年3月29日 19:30
TEXT：GDM編集部池西樹

　今回の「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」で取りあげるのは、Kingston製メモリモジュール「KHX1600C9D3LK2/8GX」。省電力向け「HyperX Genesis LoVo」シリーズに属する、4GB×2枚組のデュアルチャネルキットモデルで、最大の特徴は1.35Vなら1600MHz、1.25Vなら1333MHzと定格の1.50Vから大幅な低電圧動作が可能な点だ。
　豊富なオーバークロック向け製品に比べて、まだまだ少ない省電力メモリモジュールだが、その実力をじっくりと検証していきたい。

「HyperX Genesis LoVo」シリーズ
「KHX1600C9D3LK2/8GX」

｜エコ化が進む自作PC市場

　最近の自作市場では、”省電力”や”エコ”という言葉を頻繁に耳にするようになった。Intel、AMDともパフォーマンス向けCPUとあわせて、省電力モデルをラインナップしており、常時起動サーバーや小型HTPCではAtomやFusion APU Eシリーズのような低電力プラットフォームが人気となっている。
　さらに、ハイエンド向けマザーボードや電源ユニットでも効率の良さや省電力を売りとする製品が幅を利かせるなど、一昔前のパフォーマンス重視の流れからワットパフォーマンス重視へとだいぶ様相が変わってきている。
　これはメモリモジュールでも同様で、2010年8月にはJEDECによって省電力メモリ規格DDR3Lが正式に追加。さらに、メーカー独自対応ながらDDR3Lより低電圧設定が可能なメモリモジュールも登場してきている。
　今回紹介する「KHX1600C9D3LK2/8GX」は、まさにこの流れに沿った製品で、自作PCのさらなる省電力化に一役買ってくれることだろう。

｜1.35Vで1600MHz動作を可能としたKingston「HyperX Genesis LoVo」シリーズ

　Kingstonといえば、言わずとしれた世界一のメモリモジュールメーカーだ。メモリモジュールのラインナップはとても充実しており、自作ユーザー向けの「HyperXメモリ」シリーズだけでも以下の6種類が用意されている。

・スタンダードユーザー向け「HyperX BLU」
・パフォーマンス重視「HyperX Genesis」
・第2世代のCore i5/i7に最適化された「HyperX Genesis PnP」
・省電力向け「HyperX Genesis LoVo」
・高クロック動作のオーバークロッカー向け「HyperX T1」
・エンスージアスト水冷システム向け「HyperX H2O」

　今回検証するのは、その中でも省電力向けとなる「HyperX Genesis LoVo」シリーズに属する4GB×2のデュアルチャネルキット「KHX1600C9D3LK2/8GX」。定格動作は1333MHz（1.50V）だが、1600MHz（1.35V）と1333MHz（1.25V）の2つのXMPプロファイルが用意されており、標準設定から大幅な低電圧化が可能となっているのが特徴だ。

KHX1600C9D3LK2/8GX基本スペック
容量		8GB（4GB×2枚）
定格動作	メモリ規格	PC3-10600（1333MHz）
	動作電圧	1.50V
	レイテンシ	CL9-9-9-24
XMP Profile1	メモリ規格	PC3-12800（1600MHz）
	動作電圧	1.35V
	レイテンシ	CL9-9-9-27
XMP Profile2	メモリ規格	PC3-10600（1333MHz）
	動作電圧	1.25V
	レイテンシ	CL9-9-9-24
保証期間		永久保証
ヒートスプレッダ		HyperX Genesisヒートスプレッダ