COMPUTEX TAIPEI 2012以降、限定モデルの「NINJA」、バリューゾーン向け「M5S」シリーズと立て続けに新製品をリリースしているPLEXTORブランドから、期待のハイエンドモデル「M5 Pro」シリーズが登場した。安定したパフォーマンスで市場で人気の高い「M3 Pro」シリーズの正統後継にあたり、Ultrabookにも搭載可能な7mm厚モデルであることから、登場を心待ちにしていたユーザーも多いことだろう。
そこで今回はPHILIPS & LITE-ON DIGITAL SOLUTIONS(PLDS)が展開するPLEXTORブランドの国内正規代理店である株式会社リンクスインターナショナル(本社:東京都千代田区)から「M5 Pro」シリーズの256GBモデル「PX-256M5P」を借り受け、その実力を試してみることにした。 |
|SATA3.0最高クラスのパフォーマンスを実現したMarvell「88SS9187」
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今年3月に発表されたMarvell製新型コントローラ「88SS9187」。「88SS9174」の後継モデルでランダムアクセスを中心にパフォーマンスが強化されている |
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「M5 Pro」シリーズには、今年3月にMarvellより発表されたSATA3.0(6Gbp)対応コントローラ「88SS9187」が搭載されている。これはOCZの“Everest2プラットフォーム”にも採用されており、Marvell製CPU「88FR102 V5」を2基とオンチップRAID機能を実装。さらに最大1GBの大容量キャッシュ搭載を可能にすることで、高いパフォーマンスを実現している。
またアーキテクチャをオープンにし、SSDメーカー独自のカスタマイズにも対応するのも特徴の1つ。当然、PLEXTORでも専用ファームウェアを搭載させることで、他社と差別化が図られている。
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「88SS9187」のブロックダイアグラム。NANDフラッシュは、ONFI2.0とToggleタイプの2種類をサポートする |
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|Marvell「88SS9187」と東芝製19nm Toggle NANDフラッシュを搭載した「M5 Pro」シリーズ
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製造プロセス19nmに微細化された東芝製Toggle NANDフラッシュ |
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今回検証する「M5 Pro」シリーズは、前述通りMarvell「88SS9174」コントローラを採用したSATA3.0(6Gbps)対応SSD。MLC NANDフラッシュは定番の東芝製Toggleタイプだが、製造プロセスは24nmから19nmへと微細化され、コントローラ、NANDフラッシュともPLEXTORブランドでは初めてのものを採用する。
また機能面に目を向けると、「Instant Restore」、「Global Wear leveling」、「Bad Block Management」といったPLEXTORおなじみの機能を装備し、長期使用でも一貫したパフォーマンスを維持する「Plextor True Speed Technology」にも対応。さらにコントローラに内蔵された128ビットECC機能と、「Robust Data Hold-outアルゴリズム」によりデータの長期保護を保証する「True Protect」が搭載され、信頼性がさらに向上している。
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128ビットECC機能と「Robust Data Hold-outアルゴリズム」でデータの整合性を保証する「True Protect」機能 |
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容量ラインナップは128GB、256GB、512GBの3モデル。公称転送速度はモデルにより異なり、今回検証する256GBモデル「PX-256M5P」ではシーケンシャル読込540MB/sec、書込450MB/sec、ランダム読込94,000 IOPS、書込86,000 IOPS。キャッシュ容量は512MBで、消費電力は0.25W。またMTBFはこれまでの150万時間から240万時間へと大幅に強化されている。
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CrystalDiskInfo 5.0.2の結果。TRIMやNCQといった一般的な機能は全て網羅されている。なおファームウェアバージョンは1.00 |
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