多画面出力について確認できたところで、ここからはグラフィックスカードレビューには欠かせない基本的なパフォーマンスについても検証しておこう。ゲーム用途を前提としていないとはいえ、やはりその性能は気になるところ。今回の主役はエントリークラスのGPUであることから、比較対象にはCore i7-3770Kの内蔵GPU「Intel HD Graphics 4000」をチョイス。最近ではまずまず定評のあるIntel製CPUの内蔵GPUパフォーマンスだが、増設によるメリットはあるのだろうか。テスト環境は以下の通りだ。
「Entry」のGPU SCOREは約1.8倍、「Performance」は約2.2倍と「3DMark11 Version 1.0.3」よりは差が縮まっているが、まだまだパフォーマンスには大きな隔たりがある。2つのベンチマーク結果を見る限り、内蔵GPUからのアップグレードパスとして「WinFast GT640 2GB」は有望な選択肢となると思われる。ゲームという場面に限ってしまえば3Dオンラインゲーム程度なら、まずまずこなしてくれるだろう。
|消費電力をチェックする
パフォーマンス重視のハイエンドと違い、エントリークラスのグラフィックスカードを検討するユーザーには、消費電力の増加も気になる要因の1つ。そこで最後に消費電力の違いについて確認してみることとした。アイドル時は10分間放置した中で最も低い数値を、高負荷時は「3DMark 11 Version 1.0.3」ベンチマーク実行中最も高い数値とした。