2017.09.19 03:00 更新
2017.09.19 取材
CFD販売株式会社(本社:愛知県名古屋市)は2017年9月18日(月・祝)、秋葉原UDXにおいてPCメーカー7社合同によるイベント「CFD PC DIY フェス2017」を開催した。国内初披露となった注目の新製品など、各メーカーの出展ブースやトークセッションの様子をお届けしよう。
連休最終日。台風一過の秋葉原は晴天。多くの自作派やゲーマーがイベント会場に詰めかけた |
9月18日(月・祝)に行われた「CFD PC DIY フェス2017」。会場には、ASRock、DJI、GIGABYTE、Micron(Ballistix/Crucial)、Western Digital、玄人志向の各ブースが出展。メーカー関係者に直接話を聞くことができる貴重な機会とあって、来場者は熱心に質問をする姿が多数見受けられた。
ASRock本社マーケティングディレクターのクリス・リー氏も来日。自作派に人気のブランドとあって注目度は高かった |
ASRockのブースでは、国内未発売のマザーボードやベアボーンキットの実機展示が行われた。もっとも注目を集めていたのは、「COMPUTEX TAIPEI 2017」で発表以降、発売が待たれているIntel X299チップセット採用のMini-ITXマザーボード「X299E-ITX/AC」だ。
ハイエンドプラットフォームであるLGA2066を、小型のMini-ITXで使うというまさに変態仕様。チップやSATAポートの一部を2枚のドーターボードを使う事で、省スペース化を実現。DDR4-SODIMMを4本搭載するほか、PCI-Express3.0(x16)や3基の「Turbo M.2」スロットを備える。
“変態”という言葉は、「ASRockにとって最高の褒め言葉だ!」と語るクリス氏。同社エンジニア達の熱い思いがひとつになり製品化。培われた技術力は通常仕様の製品に活かされているという |
SATAポートやM.2スロットはメモリスロット状のドータカードで提供される |
気になる発売日は当初の予定よりやや遅れ、10月中旬から下旬を予定。売価は税抜約50,000円前後を予定しているという。なお「X299E-ITX/AC」については、現在編集部で鋭意テスト中。まもなくレビューをお届けできる予定だ。
基板裏面にも「Ultra M.2」スロットを2基装備 | ネットワークはギガビットLAN×2(Intel I219V/I211AT)、IEEE 802.11ac無線LAN、Bluetooth4.2で、USB3.1はType-A/Type-Cを各1基搭載 |
先日のリリースでも既報の、Intel X299チップ搭載オーバークロック向けマザーボード「X299 OC Formula」の実機も展示。著名オーバークロッカーであるNick Shih氏が監修しており、メモリスロットを4本に抑えることでDDR4-4,600MHzを超える高クロックメモリに対応する。発売は9月29日予定で想定売価は税抜53,500円前後。
なお担当者によると、人気モデル「X299 Taichi」初のバリエーションモデルを準備中とのこと。ヒートシンク周りなどを強化した上位モデルになるようだ。詳細はリリースを待とう。
「Z170 OC Formula」以来となるオーバークロックモデル「X299 OC Formula」。基板にはNick Shih氏のサインもデザインされている |
最後に、先日リリースされたばかりの小型ベアボーンキット「DeskMini GTX」も紹介しておこう。昨年発売され大ヒットを記録した「DeskMini 110」の後継モデル。「DeskMini GTX」では、独自規格MicroSTXフォームファクタを採用し、基板上にはノートPC向けグラフィックスカード用スロットMXMを実装。GeForce GTX 1080までのハイエンドGPUを搭載することができる。なお、CPUはTDP65WまでのSkylakeおよびKaby Lakeに対応している。
独自規格MicroSTXフォームファクタを採用する「DeskMini GTX」。アルミフロントパネルで上位モデルらしい高級感がある |
チップセットはIntel Z270またはIntel B250のモデルが用意されるが、国内展開第1弾を予定しているのは「GeForce GTX 1060を組み合わせたIntel B250モデル」とのこと。価格については現在調整中とのことだが、年内には店頭に並ぶことになりそうだ。
2.7リットルサイズの外形寸法はW213×D154.5×H81.9mm。1.92リットルサイズの「DeskMini 110」はW155×D155×H80mmなので一回りほど大きくなった |