2017.09.22 12:00 更新
2017.09.22 取材
東プレ株式会社(本社:東京都中央区)が今年の東京ゲームショウに持ち込んだのは、生まれ変わった第2世代の「REALFORCE」だ。イマドキなデザインに刷新されたデザインと、東プレならではの機能が融合。新しいキーボードの王様を会場でいち早く体験しよう。
キーボードマニアにとって衝撃的な、東プレ「REALFORCE」シリーズの大幅刷新。こちらはフラッグシップに位置付けられる、静音スイッチとAPC機能を搭載した「REALFORCE SA」だ |
東京ゲームショウ開幕に先立ち発表された、新世代の「REALFORCE」はいったい何が変わったのか。まずひと目で気がつくのは、従来からガラリと刷新されたデザインだ。良くも悪くも飾り気のない事務機械然としていた筐体はスリムに変身、16%の省スペース化を果たしている。
これは東プレ初のゲーミングモデルとして、昨年に登場した「REALFORCE RGB」をベースとしたデザインだ。さらに以前から多数寄せられていたリクエストに応え、スペースキーは約1.7倍に大型化。キー入力の耐久性も公称3,000万回から5,000万回に向上するなど、多数の仕様変更や改良が施されている。
また、「REALFORCE RGB」で話題を呼んだ、アクチュエーションポイント(認識点)を変更する「Actuation Point Changer」搭載モデルをラインナップ。ユーザーのニーズに合わせて、キー認識の深さを1.2mm/2.2mm/3.0mmから選択できる。
「REALFORCE RGB」ベースにした新筐体を採用、スリム化を実現した。APCモデルは右上のAPCキーで認識点の深さを変更なほか、LEDインジケータを6色から選べる機能など、多岐にわたる新機能が付与されている |
こちらは「REALFORCE SA」のブラックモデル。APCと静音+APCモデルには、キーキャップの下に敷いて底打ちの深さ調節(+静音化効果)が可能な一体型キースペーサーが付属する |
製品ラインナップは標準モデルの「REALFORCE」と、入力音を30%抑えた静音モデル「REALFORCE S」、APCモデル「REALFORCE A」、静音+APCモデル「REALFORCE SA」の4シリーズ。それぞれアイボリーとブラックのバリエーション2色から構成されている。
キースイッチは、言わずもがな東プレキーボードの代名詞でもある静電容量無接点方式を採用。フラッグシップモデルの「REALFORCE SA」のみ2色とも軽量の30g荷重、それ以外のシリーズはアイボリーが偏荷重(30g/45g/55g)でブラックが45g荷重となっている。
また、APCモデル以上のハイエンド機には、FNキー同時押しによる特殊機能を追加。Fn+F11で「Ctrl」と「CapsLock」を入れ替えるなど、従来DIPスイッチで行っていた機能をシームレスに実行できるようになった。
静音モデルはスイッチのプランジャー(軸)が特別仕様で、跳ね返りの音を大幅削減している。また、キーキャップは長年使い続けてきた金型を一新。一部モデルを除き、耐熱老化性に優れたPBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂を採用する |
標準モデルの「REALFORCE」は、右上のインジケータ部分で見分けがつく。標準モデルはブラック、静音モデルはシルバーのインジケータカバーを備えている |
それぞれの発売時期と価格は、標準モデル「REALFORCE」が税抜19,800円で10月6日発売、静音モデル「REALFORCE S」が税抜21,300円で11月上旬発売、APCモデル「REALFORCE A」は税抜22,800円で12月上旬、静音+APCモデル「REALFORCE SA」も税抜24,800円で12月上旬発売となっている。
なお、それぞれのキーレイアウトは108キー日本語(APCモデルは+4キー)ながら、テンキーレスモデルや英語配列モデル、Mac配列モデルなどを来年にも発売予定という。さらに荷重違いのバリエーションを含め新製品の構想を多く抱えているようで、なんとBluetooth対応モデル(!)の製品化計画も動いている。キーボードマニアにとって、これまで以上に「REALFORCE」から目が離せない。
会場には、東プレがスポンサードするゲーミングチーム「Green Leaves」仕様のRGBモデルが参考出展。複数の新バリエーションが後に続くとのことで、このモデルも発売されるのかも |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
東プレ株式会社: http://www.topre.co.jp/
東京ゲームショウ2017: http://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2017/