2017.11.21 21:00 更新
2017.11.21 取材
CORSAIR(本社:アメリカ カリフォルニア州)は2017年11月21日、都内にて新年度に発売を予定している新製品のプレス向け発表会を開催。まだグローバルでもリリースされていないオールインワン水冷をはじめ、注目のアイテムが披露された。
実はCORSAIRが360mmラジエターの水冷ユニットを手がけるのは、これが初めて。グローバルリリースもまだという「H150i PRO RGB」が会場に持ち込まれた |
今回CORSAIRが持ち込んだアイテムで最も注目を集めていたのは、360mmサイズのラジエターを採用したオールインワン水冷ユニットの「H150i PRO RGB」だ。グローバルでもまだリリースされていないという代物で、文字通り世界初公開。オールインワン水冷のパイオニアとして知られるCORSAIRだが、意外にも360mmラジエター搭載モデルを投入するのは、これが初めてになる。
実は昨年のCOMPUTEX前に行ったインタビューでは、360mmラジエター搭載モデルについて「現状で製品化の予定はない」としていた。その当時は「(当時ラインナップで最大だった)280mmサイズとそれほど性能に違いがない」という理由を挙げていたが、この点には改善がみられたようだ。「ケースを選ぶモデルだが、よりパフォーマンスを重視するユーザーに手にとってもらいたい」(担当者)とのことで、性能には自信を持っている。
解説を担当したのは、アメリカ本社から駆け付けたSenior Product ManagerのAaron Neal氏 | 冒頭挨拶に登壇した、カントリーマネージャーのJevon Yeh氏 |
ラジエターばかりに目が行きそうになるが、ウォーターブロックも新設計。従来より小型化し、ヘッド部分に「CORSAIR LINK」に対応するRGBイルミネーションが組み込まれた。冷却ファンは磁気浮上ベアリングの「ML120 Pro」を搭載している |
よりコンパクトになったウォーターブロックは、RGBイルミネーションに対応。さらに起動時の騒音を劇的に抑える「Silent Start mode」や「ZeroRPM mode」によるセミファンレス動作に対応するなど、騒音対策にも力が入れられている。イルミネーションや動作モードについては、総合管理ツールの「CORSAIR LINK」で制御する仕組みだ。
また、冷却ファンには、磁気浮上ベアリングを採用する「ML120 Pro」を搭載。回転摩擦のない非接触軸受のため静音性に優れ、低回転時は全体でも25dBA程度の動作音に抑えられるという。
こちらは280mmラジエター搭載モデル「H115i PRO RGB」と合わせ、12月上旬にもグローバルリリースが打たれる予定。代理店の株式会社リンクスインターナショナルによれば、「正確な発売時期は未定だが、国内向け取り扱いも決定している」とのこと。北米市場では170ドル前後での販売を予定しているらしいが、正式リリースではどうなるだろうか。続報に期待しよう。
こちらは同シリーズのオールインワン水冷「H115i PRO RGB」。280mmサイズのラジエターを採用、同じく磁気浮上ベアリングの「ML Pro」シリーズファンを搭載している |