2018.01.21 00:00 更新
2018.01.21 取材
ファミコン本体のPPUをそのまま流用、RGB出力を可能にしてしまう改造基板「NESRGB」が家電のケンちゃんにて販売中だ。昨年末に久しぶりに店頭販売が再開されたアイテムだが、今回の再入荷分から原田さんによる新しいサービスが始まっている。
皆さん、ファミコンからRGB出力を可能にする「NESRGB」を覚えてますか?私が某兎のお店にいた頃に売っていた人気の改造基板ですが、昨年末からウチ(ケンちゃん)でもようやく取り扱いがスタート。店頭売りは久方ぶりとあって、その時はすぐに売り切れてしまいました。それがあらためて再入荷してきた・・・というお話なワケですが、実はちょっと新しい試みも始めたんですよ。
ファミコン本来のPPUを使ってRGB出力が可能になるという、やや中級者向けの解像基板「NESRGB」。対応はニューファミコン(AV仕様ファミコン)とツインファミコンで、いわゆる赤白ファミコンの場合は、別途変換基板が必要だ |
ちなみに今回のお話のメインは、基板そのものではなくこの装置。いったいコレを使って何ができるのかな? |
それがこちらの検証キット!「NESRGB」自体はオーストラリアの出荷元が全部チェックしてるんですけど、まぁ私が自分で確認したわけじゃないし、実際ごくたま~に不具合もあったり。そこでどうにかして手元で動作検証できないかな・・・と考えた末に、お得意の“やっつけ力技”で完成したのがコレです(笑)。
そもそもはファミコンの内部に組み込むわけですが、これは治具にICソケットの“高層ゲタ”を履かせることで、面倒を回避しています。むしろ厄介なのは基板に実装するファミコンのPPUで、ハンダなしに全接点を接触させるのが大変なんですよ。そこでアレコレ工夫した結果、接点をナナメに触れさせる荒技で解決しました。あとはファミコンのスイッチを入れて、ギュッと押し付けると・・・ハンダ作業なしでバッチリ画面が映りましたね。
とまぁこんな具合で、「NESRGB」は私が1枚1枚ちゃんと動作検証してますんでご安心を。やっぱり「絶対動くぞ!」と自信をもって言えるのは良いもんです。ちなみにどうして検証環境が「グラディウスII」なのかというと、原田がグラディウス好きだから・・・というだけじゃなく、起動してすぐにRGBカラー全部入りの画面が表示されるので、確認用に楽なんですよ。・・・と、これは余談でした。同人ハードはいつも入荷数少なめなので、FC大好きっ子はダッシュで買いに来てくださいね。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
家電のケンちゃん@秋葉原東京ラジオデパート店: https://www.gdm.or.jp/shop/2017/0101/193926