2018.04.03 19:28 更新
2018.04.03 取材
ASUS JAPAN株式会社(本社:東京都千代田区)は2018年3月末日、販売が解禁されたIntel 300シリーズチップセット搭載のマザーボードについて、メディア向け内覧会を実施。新製品計15モデルを披露した。今回はその模様をお届けしよう。
本日4月3日16:00より一斉に販売が解禁されたIntel第8世代Coreプロセッサ。同時にIntel 300シリーズチップセットマザーボードが各社よりリリースされている。ASUSは解禁前の3月下旬、メディア向け内覧会を実施。新たに用意された計15モデルのマザーボードを披露した。
ASUSの製品構成は、「ROG STRIX」を筆頭に、「TUF GAMING」「PRIME」がラインナップ。解禁と同時に計9モデル、4月13日に計5モデル、4月下旬に1モデルの販売がスタートする。
ASUSのゲーミングマザーボードの代名詞的存在と言えば「ROG」だが、今回の主役は「TUF GAMING」シリーズだ。
今後は⾼耐久ゲーミングマザーボード「TUF GAMING」シリーズをプッシュしていく(ASUS OPビジネス部/広報担当 七高 康介氏)とのこと |
これまで堅牢・タフネスマザーボードとして知られる「TUF」シリーズは、その派生版として高耐久ゲーミングマザーボード「TUF GAMING」シリーズを展開。外観上の特徴である「TUF Thermal Armor」は省略されつつも高耐久パーツを採用。これまで国内市場ではIntel系とAMD系の計2モデルが販売されている。そこに新たなラインナップとして一気に5モデルが投入された。
Intel 300シリーズ新型チップを搭載する「TUF GAMING」シリーズは、ATXが4モデル、MicroATXが1モデルで展開 |
「TUF GAMING」シリーズの充実を図るASUSは、他ブランドとのコラボレーションを積極的に展開。国内でも販売がスタートしている「TUF GAMING」カラーに装飾されたPCケース、In Win「101-TUF GAMING」をはじめ、Cooler MasterもPCケース、電源ユニット、CPUクーラー、さらにCrucialブランドはBallistixメモリを用意。「TUF GAMING」シリーズに最適化された構成パーツとの相乗効果により、自作PC市場を盛り上げていこうという目論見だ。
今後も拡充する予定の「TUF GAMING」コラボレーション。気まぐれではない、ASUSの本気度が垣間見える |
なぜか”編集部にもある” 「TUF GAMING」カラーに装飾されたIn Win「101-TUF GAMING」。今回の発表会にはデモ機が用意され、積極的な展開がアピールされていた |
ハードウェア上の特徴も紹介しておこう。アメリカ国防総省のMilitary Standard規格をクリアした、高効率な低RDSタイプの「TUF MOSFETS」をはじめ、一般的なコンデンサより+20%温度耐性と5倍の長寿命を実現する「TUF CAPACITORS」。さらにMilitary Standard規格の「TUF CHOKES」は安定した電源供給を行い、「TUF LANGuard」は高度な信号技術と、高性能な表面実装コンデンサにより、スループットを向上。落雷や静電気からマザーボードを保護する役割を果たす。これが「TUF GAMING」シリーズの、タフたる由縁なのだ。ちなみに「Aura Sync」対応のヘッダピンを備えている点は、ゲーミングシリーズらしい。
「ROG STRIX」シリーズは、4モデル展開。内訳はATXが1モデル、MicroATXが2モデル、Mini-ITXが1モデルで、販売解禁と同時にリリースされたのはMini-ITXの「ROG STRIX H370-I GAMING」のみで、その他は4月13日の販売開始が予定されている。
1番人気が予想される「ROG STRIX H370-F GAMING」(ATX)は、ミドルレンジ価格帯の想定売価税抜16,580円。チップセットはIntel H370を搭載し、メモリスロットDDR4×4、ストレージSATA3.0(6Gbps)×6およびM.2×2。ネットワークはIntel製ギガビットLANが実装される。
「ROG STRIX H370-F GAMING」は、背面に「JOIN THE REPUBLIC OF GAMERS」等の文字をプリントされた斬新なデザイン |
「ROG STRIX」シリーズ全モデルで採用される一体型バックパネル。コネクタとバックパネルのズレが無い設計が大きな特徴 |
ATXが2モデル、MicroATXが3モデル、Mini-ITXが1モデルの計6モデルをラインナップする「PRIME」シリーズ。最も安価なモデルで市場想定売価税抜7,480円の「PRIME H310M-A」(MicroATX)が用意された。
「PRIME」シリーズの立ち位置だが、ASUS曰く「TUF GAMINGの追加で、元来の落ち着いたモデルへ」とされる。確かに「ROG STRIX」や「TUF GAMING」のように抜き出た特徴は無いものの、確かな需要のある汎用向けミドル&エントリーモデルとして重要な役割を担うことになる。
スタンダードなモデルで構成される「PRIME」シリーズ。H370/B360/I310の各チップを採用する計6モデルのうち解禁日には4モデルが店頭に並ぶ |
なおASUSブランドのCoffee Lake対応Intel 300シリーズマザーボードについては、こちらの発表記事にも詳しい。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
ASUS JAPAN株式会社: https://www.asus.com/jp/