2018.09.21 14:09 更新
2018.09.21 取材
Kingston Technology(本社:アメリカ カリフォルニア州)が展開するゲーミングブランドHyperXは、ビジネスデイのプレス向け発表会にてPS4公式ヘッドセット「Cloud for PS4」を発表。それ以外にもコンシューマゲーム機向けを想定した複数のデバイス、さらにSSDの新製品もお披露目された。
Kingstonのゲーミング部門・HyperXがTGSに合わせて発表した、ヘッドセットの新製品「Cloud for PS4」。今後より一層注力していくという、コンシューマゲーム機向けデバイスの注目モデルだ |
昨年に続き2年目となる東京ゲームショウ出展を果たしたHyperXがプッシュしているのは、コンシューマゲーム機(いわゆるコンソール系)向けのデバイスだ。その目玉として、ソニーのPS4公式ライセンスを取得したハイエンドヘッドセット「Cloud for PS4」が会場で発表された。
そもそもヘッドセットは、2014年にHyperXがゲーミングデバイス市場に参入した際に最初に手がけたプロダクト。それ以降の4年で全世界500万台を売り上げるなど、市場でも確かな地位を築いている。
ヘッドセットで成功を収めた後は、キーボードなど他カテゴリのデバイスにも進出。堅実を旨とするKingstonのマインドを反映したステップ・バイ・ステップの精神で慎重にラインナップ拡大を進めつつ、昨年はRGBモデルを多方面でリリースするなど、着実にアイテムの成熟を進めてきた。
そして今年の東京ゲームショウでは、コンシューマゲーム機向け製品という新しいステップへの挑戦を発表。その切り込み隊長となるのが、HyperXデバイスの原点とも言えるヘッドセットというワケだ。
「Cloud」シリーズのヘッドセットで大成功を収めたHyperX。デバイス参入から4年で500万台を販売、市場でも高い評価を受けている |
プレス向け発表会に登壇、今後の戦略を語ったAPAC Marketing DirectorのSusan Yang氏 | 日本市場のマーケティングを担当するSenior Sales ManagerのAkira Shih氏が製品解説を行った |
プレイステーションロゴが飾られた「Cloud for PS4」は、ソニーのPS4公式認定を受けたヘッドセット。HyperX最大のヒット作である「Cloud II」をベースにPS4に最適化された製品で、53mmの大口径ドライバー、頑丈なアルミフレームベース、着脱可能なノイズキャンセリングマイク、特許取得のイヤーパッド「Memory foam earcups」など、優れた機能や装備で構成されている。
市場想定売価は税抜11,980円で、10月10日より発売予定(一部量販店では1日より先行発売)。同時にXbox公式ライセンスを取得したリニューアルモデルの「CloudX」(税抜11,980円)も発売される。
通常より大口径な53mmの大型ドライバーを内蔵し、快適な装着感に定評のある「Memory foam earcups」を採用。「Cloud II」では独立していた操作系をインラインリモコンとして統合するなど、仕様は一部変更されている |
こちらも一般的なモデルより大口径なドライバーを搭載したイヤホン「Cloud Earbuds」。TGS開幕に合わせて発売が始まっている製品だ |
そしてHyperXブランドでは初となる、イヤホン製品の「Cloud Earbuds」も発表。一般的なイヤホンに比べ大口径な13mmドライバーを搭載、独自のエルゴ設計を採用した3サイズのイヤーチップも付属する。スマートフォンなどのほか、モバイルできるコンシューマゲーム機であるNintendo Switchとの相性を考慮して開発されたという。
また、本家Kingstonの得意分野であるフラッシュ製品から、ゲーミング向けを謳うその名も「ゲーミングmicroSDカード」も発売。UHSスピードクラス3対応でリード最大100MB/sec、ライト最大80MB/sec、スマートフォンアプリ起動を高速化するA1にも対応している。容量は64GB/128GB/256GBの3モデルだ。
発表会当日より発売が始まった、ゲーミング向けを謳う「ゲーミングmicroSDカード」。やはりSwitch向けを意識した製品で、アプリ起動用に一定のランダム速度を保証するA1にも対応する |
発表会では特に触れられなかったものの、会場にこっそり展示されていたSSDの新製品。デモ用のシステムには、RGBメモリの「Predator DDR4」も装着されていた |
担当者が最も期待しているという、ポータブルSSDの「SAVAGE EXO」。残念ながら仕様は未公開だが、10月中旬にも正式にリリース予定という | 天板にRGBライティングを内蔵した「FURY RGB SSD」。こちらも詳細は不明ながら、10月中旬のリリースが決まっているとのこと |
今月に発売始まった、Kailh Silver Speedスイッチ搭載のRGBキーボード「HyperX Alloy FPS RGB」も展示中だった。そして手前に置いてあるのは、HyperX初となるパームレスト製品。反響次第ではサイズ違いなどもリリースされる見込みだ |
発表会には、梅原大吾氏をはじめHyperXアンバサダーのプロゲーマーが登場。多数の観客を集めたトークイベントが開催された |
そして発表会の後半には、ウメハラこと梅原大吾氏をはじめHyperXがスポンサードするトッププロゲーマーが登場。プライベートな話も交えたトークイベントが開催された。
一般公開日の22日(土)と23日(日)では、梅原大吾氏やときど氏、DetonatioNなどHyperXアンバサダー全員が出席する、ゲーム大会やくじ引き大会などの各種イベントも開催予定。プロゲーマーとの対戦やチームを組んでの共闘も楽しめる。
トークイベントには、梅原大吾氏やときど氏、ボンちゃん氏、ねも氏、ももち氏、チョコブランカ氏が参加。ゲーミングギアの写真をシェアすると、HyperXがゲーミングルームのDIYを無料でお手伝いする「HyperXゲームアジト」キャンペーンのキックオフも発表された |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
東京ゲームショウ2018: http://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2018/