2019.05.31 16:00 更新
2019.05.31 取材
やはりと言うべきか。MISTEL co,.Ltd(本社:台湾)ブースでは、今年も分離型キーボードの新モデルが用意されていた。今夏にも発売が始まるという新作はワイヤレスモデルで、RGBイルミネーションにも対応。以前見たコンセプトモデルから、大きな進化を遂げていた。
肩幅をくつろげて入力できる、フリースタイルの分離型キーボード「Barocco」シリーズに最新作が登場 |
コンパクトな分離型のエルゴキーボード「Barocco」シリーズでヒットを飛ばし、日本でも多くのファンを獲得したMISTEL。今年もブレずに分離型コンセプトを追求、注目の最新作「MD770」を披露してくれた。
ちょうどHHKBサイズを分離型にしたような初代「Barocco」(MD600)に続き、昨年にはCHERRY MLスイッチを採用したロープロファイルモデル「MD650L」を発表。新作の「MD770」は初代と同じCHERRY MXスイッチに回帰したが、筐体デザインはさらに洗練され、かなり薄型に仕上げられている。昨今のデバイス事情を取り入れる形で、RGBイルミネーションにも対応した。
キーボードレイアウトも従来より拡張され、矢印キーや機能キーに加えて、ファンクションキーも実装。ほぼ一般的なテンキーレスモデルと同等のキー数を備えることになった。
初代と同じCHERRY MX採用キーボードだが、筐体はかなり薄くなり、RGB発光機能も搭載。レイアウトもより一般的なレベルまで拡張され、かなり馴染みやすくなったと言える |
分離型だけでなく、ピタリと合体させて通常のキーボードのように使用できる点は変わらない。本体側のコネクタは、左右ユニットの連結用を含めすべてType-Cが採用されている |
そして接続インターフェイスは、(複数のバリエーションがあるものの)有線とBluetoothの2-Way仕様に進化。設置場所がケーブルで制限されず、フリースタイルなコンセプトに磨きがかかった。PCだけでなく、スマートフォンやタブレットで使用できる点もトピック。ワイヤレス対応のコンセプトモデルは昨年のイベントにも持ち込まれていたが、その完成度は段違いだ。
ちなみにBluetooth対応モデルは、内蔵バッテリーによるライフが最大3ヶ月。ただしRGBイルミネーションをONにした状態では、わずか2時間しかバッテリーがもたないという。イルミネーション機能については、ほぼ有線接続時の機能と割り切った方がいいだろう。
裏面には、特定キーの入れ替えなどが可能なDIPスイッチと、BluetoothのON/OFFスイッチを搭載。キーキャップには、耐久性に優れたPBT樹脂の2色成型キャップが使われている |
8月にもグローバルにて発売が開始される予定で、価格は現在調整中とのこと。ラインナップは、RGB LEDなし・ありの有線モデル、RGB LEDありの有線・Bluetoothモデルの合計3モデル展開。キースイッチは、スピード軸を含むCHERRY MXの主要スイッチがほぼ網羅されるという。国内向け展開にも大いに期待したいところだが、いったいどのモデルが来るのだろうか。
分離型だけでなく、一般的なフルサイズキーボード「MD800 BT」も展示されていた。こちらも有線とBluetoothのハイブリッド仕様だ |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
MISTEL co,.Ltd: http://www.mistelkeyboard.com/
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