2019.06.04 08:39 更新
2019.06.03 取材
台北南港展覧館ホールの近くにプライベートブースを構えたGIGABYTE Technology(本社:台湾)は、開催から2日目にして新型液晶ディスプレイを展示。ゲーマー待望の240Hz高リフレッシュレート対応モデルなど2製品をご紹介する。
「AORUS」ブランド初の液晶ディスプレイとして3月に発売された「AORUS AD27QD Gaming Monitor」。初回ロットからしばらくの間、入荷後即完売を繰り返すほどの人気モデルになった。
そんな中、今回発表されたのは、最高応答速度0.5ms、最高リフレッシュレート240Hzに対応するフルHDゲーミング液晶ディスプレイ「AORUS KD25F Gaming Monitor」。売れ筋の24.5インチクラスに投入されるハイエンドゲーマー向け液晶ディスプレイだ。
垂直同期技術AMD FreeSyncとG-SYNC Compatibleをサポート。動きの激しいレースゲームやFPSゲームでもノイズのない滑らかな映像表現を実現する。またゲーマー向け機能としては、モーションブラーを軽減し、照準を合わせやすくする「エイムスタビライザー」や、明るい部分の露出を抑えつつ暗い部分の視認性を高める「ブラックイコライザー」、環境音ノイズを低減し、鮮明な会話を可能にする「アクティブノイズキャンセリング」を実装した。
会場では同じ「AORUS KD25F Gaming Monitor」を使い60Hzと240Hzの比較デモを実施 |
採用液晶は、AUO製のTNパネルを採用。輝度は400cd/㎡でインターフェイスはDisplayPort1.2×1、HDMI2.0×2、マイク入力×1、オーディオ出力×1、USB3.0×2。液晶ディスプレイの背面部には、「RGB Fusion 2」に対応するアドレサブルRGBイルミネーションを搭載する。
またスタンドは、90°ピボット、-20~20°スイベル、-5~21°チルト、130mm高さ調整に対応するエルゴノミクススタンドで、100×100mmのVESAマウンタにも対応。本体サイズはW558×D236×H485~H548mm、重量6.8kg。
24.5インチサイズのためデュアルディスプレイでの使用も想定されるが、ベゼルも薄型タイプのため違和感はない |
メーカー各社がしのぎを削る、24インチクラスのゲーミング液晶ディスプレイだけに「価格設定(現時点で未定)も重要になってくる」(メーカー担当者)とのこと。発売は早ければ7月上旬が予定されている。
「AORUS」ブランド初の湾曲タイプも準備中だ。Samsung製VAパネルを採用する、27インチ「AORUS CV27Q Gaming Monitor」で、ブースでは3台を連結させたデモが行われていた。
曲面27インチが3台並ぶ大迫力の3画面表示。没入感は高く、ゲーム中の視野もかなり広くなる |
湾曲液晶の多くが曲率1,800Rを採用する中、あえて角度のある曲率1,500Rを採用したのは「ゲームへの没入感をより高める」のが狙い。なお解像度は2,560×1,440ドットのQHDで、リフレッシュレートは165Hz。
そのほか、高いコントラストと正確な色彩表現ができる「DisplayHDR 400」に対応。ゲーム向け機能やその他スペックは「AORUS KD25F Gaming Monitor」を踏襲している。
本体サイズはW614×D260×H532mm、重量7kgで、発売は2019年の第4四半期を予定。これに先だって2019年第3四半期には、24インチクラスの普及価格帯モデルの登場も控えている。今年後半のAORUS液晶ディスプレイには注目だ。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
GIGABYTE Technology: https://www.gigabyte.com/
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