2019.06.04 09:57 更新
2019.06.03 取材
先日レビューをお届けしたばかりの有線カナル型イヤホン「AERO」や小型オーディオデバイス「XPUMP」の取り扱いで知られるXROUNDは、パーツメーカーとは異なるTWTC(台北国際貿易センター)にブースを構えた。今回は間もなく市場へ投入予定の新型イヤホン「ZONAR」をチェックしよう。
製品名はSonarをもじった「ZONAR」。新型イヤホン最大の特徴は、ユーザー自身の耳をAIが解析。一番最適に聞こえるよう自動的にチューニングが行われる“Smart Tuning Technology”の装備だ。これは耳の特性を解析するというもので、もともとは補聴器で使われている医療向け技術を応用したものだという。
スタートアップブランドのXROUNDらしく、InnoVEX(スタートアップ&イノベーション)関連ブースが並ぶTWTC(台北国際貿易センター)に出展 |
設定は簡単で、スマートフォンに専用アプリをダウンロード。スマホとUSB Type-Cで接続したZONARを耳に装着し、約30秒ほどのチューニングテストをするだけ。なお測定中は聴力測定のような音が低音から高音まで聴こえてくる。
結果はスマートフォンの画面に表示され、例えば高音が聴きにくいと判定された場合、そこを補うチューニングが施されるという。なお、専用アプリでは、マニュアルによるカスタマイズも可能。シーンにあった調整がしたいといったニーズにも応えてくれる。また5人分のプロファイルを保存できるため、家族や恋人同士で使い回しもできる。
「ZONAR」から出た信号が外耳道を通って反射を受信。AIが自動的に分析し、その人に最適なイヤホンにしてくれる。重量は30g |
「ZONAR」のスペックをみると、有線カナル型イヤホンの「AERO」や小型オーディオデバイス「XPUMP」の機能も備えた最上位モデルという位置付け。「AERO」ではサポートされていなかったノイズキャンセリング機能も実装している。
手元のコントローラーでAI(ホワイト)と「XPUMP」(オレンジ)、OFF(消灯)の各モードを切り替え可能。試聴した感想は、音楽ならAI、動画ならXPUMPモードの印象が良かった |
想定売価は169ドルで、まずは8月から台湾で販売がスタートする予定。国内販売総代理店の株式会社アーキサイトの担当者に確認したところ、日本での発売は10月頃を想定しているとのことだ。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
XROUND: https://xroundaudio.com/
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