2019.06.05 13:18 更新
2019.06.05 取材
Thermaltake(本社:台湾)がかつてリリースした、水冷マシンのためのケースがリニューアルを果たす。ともすれば持て余してしまいそうだった巨躯をうまい具合にサイズダウン、より手頃なモデルに生まれ変わった。
水冷システムと相性抜群、凝った内部構造をディスプレイできるケースだ |
ブース担当者がCOMPUTEX TAIPEI 2019における最大の自信作として挙げていたケースが、この「Level 20 HT」だ。内部構造を全方位から眺めることができる圧倒的な開放感が特徴で、水冷システムを効果的に魅せることを追求した。
2017年4月に国内販売が開始された“スーパーフルタワー”ことキャビネット型の巨大ケース「The Tower 900」の流れをくむ製品。大胆なデザインの「The Tower 900」は水冷ユーザーに高い評価を受けたものの、その一方で「あまりに大きすぎる」という声も多かった。そこでより多くのユーザーにこのコンセプトを体感してもらおうと、その“小型バージョン”を製品化することにしたというワケだ。
「使いたいが大きすぎて無理」という声もあった、かつての「The Tower 900」を小型化。扱いやすいモデルに生まれ変わった |
通常のケースではリアに相当する、I/O面のトップパネルもガラス仕様に。その一方で壁面などに接する裏側は、だいぶ地味な外観になっている |
倒立型に配置されたシステムを囲むサイドパネルは4mm厚の強化ガラスを採用、スイングドアで開閉する。リザーバーや大型ラジエターを搭載可能な、水冷向けの設計は変わらず。ユーザー自身に“味付け”を楽しんでもらうコンセプトのため、搭載ファンはトップに140mm×2のみ標準装備する。
ブラックとホワイトのバリエーションで、グローバルでは9月にも発売が開始される予定。予価は190ドル前後とのこと、価格面でも「The Tower 900」(約250ドル)からかなり手頃になった。
カラバリはブラックとホワイトの2色。サイズだけでなく価格もかなり手頃になった |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
Thermaltake, Ltd.: http://www.thermaltake.com/
COMPUTEX TAIPEI 2019 記事一覧: https://www.gdm.or.jp/computex2019/