2019.06.14 21:03 更新
2019.06.14 取材
ASUS JAPAN株式会社(本社:東京都千代田区)は2019年6月14日、都内にてROGブランドの最新ゲーミングノート18機種を発表した。ハイクオリティな低価格モデルから100万円に迫る最強モデルまでを揃えた、怒涛のラインナップを見ていこう。
先ごろ閉幕したばかりのCOMPUTEX TAIPEI 2019に持ち込まれた、最新ゲーミングノートが国内市場に登場する。その数は、なんと13製品18機種と多彩だ。
ASUSは、ハイエンドグラフィックスを搭載したゲーミングノートのセールスで国内No.1を達成するなど、ハイクラスのモデルを中心に市場での存在感を高めている。そうした実績を受けて、今年は特に低価格モデルに注力、全価格帯における支配力を高めようとしているようだ。
ASUS JAPAN株式会社 システムビジネス事業部マーケティング部 部長のCynthia Teng氏。同氏の解説によると、ASUSは特に上位グレードのゲーミングノートで強い競争力を発揮しているという |
ROGブランドの歴史を解説。ゲーミングノート第1弾が登場したのは2007年で、2015年に登場した巨大な水冷モデル「ROG GX700」など、尖ったモデルも多かった |
低価格帯のキラーモデルとして投入される、税抜139,800円からの「ROG Strix G G531」シリーズ。ゲーミングノートとして十分な性能と、優れたデザインを特徴とする |
その中核となるのが、メインストリーム向けに位置付けられる「ROG Strix G G531」シリーズだ。税抜139,800円からという手頃な価格で販売されるゲーミングノートながら、「デバイスとしての憧れを持てるような外観を追求した」(担当者)というデザインへのこだわりがポイント。COMPUTEX TAIPEI 2019に持ち込まれたコンセプトモデルがデザインのベースになっており、BMW Designworksとのコラボレーションにより誕生した。
BMW Designworksとコラボした秀逸デザイン。そのベースとなったコンセプトモデルは世界に1台しかなく、COMPUTEXに持ち込まれたのと同じモノが並べられていた |
ディスプレイは、リフレッシュレート120Hzの15.6インチフルHD液晶を採用。スペックは最大でCore i7-9750H、GeForce RTX 2070、メモリ16GB、512GB SSD+1TB HDDという構成で、テンキー機能付きタッチパッドをもつNキーロールオーバー対応のRGBキーボード、新設計のファンと埃排出機構を備えた冷却機構、Aura Syncに対応した底面3方位のイルミネーション「トリプルエッジ・ライトバー」などを搭載している。
今回発表された中で最もバリエーションが豊富で、全7機種をラインナップ。市場想定価格は税抜139,800円~299,800円、6月21日より販売が開始される。
テンキー付きタッチパッドを備えたキーボードを搭載。底部の3方位には「トリプルエッジ・ライトバー」が内蔵されている |
珍しい独自機能を備えた「ROG Strix SCAR III/Hero III」も発売。ASUS Storeの直販限定モデルとして販売される |
そして「ROG Strix」セグメントの上位モデルに位置付けられる「ROG Strix SCAR III G531GV」と「ROG Strix Hero III G531GV」は、ASUS Store限定の直販モデルとして販売される。この2機種はデザイン違いの姉妹モデルといった関係で、上記同様にBMW Designworksとのコラボデザインが採用されている。
最大の特徴は、パーソナル設定を有効化できる「Keystone」の存在だ。パフォーマンスやライティング設定を紐付けられるNFC対応のキーデバイスで、挿入時のみアクセスできるシャドウドライブを設定できるなど、“自分だけのゲーミングノート”が構築可能な点が面白い。
キーボード右側に装着する、NFC対応のパーソナルチップ「Keystone」。自分だけの設定・隠しドライブを有効化できるデバイスで、製品には携帯用のキーチェーンも付属する |
「SCAR III/Hero III」ともにスペックは共通で、144Hz駆動の15.6インチフルHD液晶、Core i7-9750H、GeForce RTX 2070、メモリ16GB、512GB SSD+1TB HDDという構成。直販価格は税抜249,800円だ。「SCAR III」が7月中旬、「Hero III」は8月中旬に販売が開始される。
参考出展扱いで展示されていた、「SCAR III/Hero III」の17.3インチモデル。こちらは現状前向きに国内取扱を検討中とのこと |
持ち運び可能なゲーミングPCという形容が似合う、巨大なモンスターノート「ROG Mothership」。最上位構成での国内販売が決まった |
3月末の発表会にて披露された、文字通りのフラッグシップモデルである「ROG Mothership GZ700GX」も会場に登場、国内販売が正式に決定した。先に価格に触れておくと、なんと税抜925,800円という、下手な車よりも高価なゲーミングノートだ。
発表時はスペックにやや幅があったものの、国内版はその最上位構成が選択された。17.3インチのNVIDIA G-Sync対応4K液晶(60Hz)、Core i9-9980HK、GeForce RTX 2080、メモリ64GB、トリプルRAID構成の512GB SSDを搭載。着脱可能なゲーミングキーボード、ハイレゾ対応のクアッドスピーカー、2.5ギガビットLAN+Wi-Fi 6の強力ネットワークなどを備える。
今秋以降に発売予定。外観や詳細については、こちらの発表会記事を参照のこと。
こちらも最上位グレードに位置する17.3インチの大型モデル「ROG G703GXR」。G-Sync対応の144Hz/3msフルHD液晶、Core i9-9980HK、GeForce RTX 2080を搭載。想定価格は税抜599,800円で、6月21日に発売される |
新デザインの筐体を採用する「ROG HURACAN G21CX」は、最大構成でCore i9-9900K/RTX 2080を搭載。全2機種で価格は税抜309,800円~税抜443,800円、7月中旬より販売がスタートする |
「ROG Strix GL10CS」は、従来モデルからスペックを刷新。最大でCore i7-9700K/RTX 2060を搭載、全3機種が想定税抜110,800円~税抜266,000円で6月21日より販売される |
参考展示されていた、Aura Sync対応イルミを搭載したポータブルHDD「FX HDD EHD-A1T/A2T」。詳細は未定だが、国内販売が検討されているアイテムだ | 女性向けを意識した、ピンク仕様のゲーミングギア。キーボード・マウス・マウスパッド・ヘッドセットのラインナップで、こちらも前向きに国内取り扱いが検討されている |
発表会には、特別ゲストとしてプロゲーミングチーム「DeToNator」から、代表の江尻勝氏とStreamerのYamatoN選手が登場。Cynthia Teng氏を交えたトークショーが行われた |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
ASUS JAPAN株式会社: https://www.asus.com/jp/