2019.06.24 00:00 更新
2019.06.23 取材
「ぷよぷよ通」のROMカセットが挿さるユニークなMOD PC「メガドライブPC」を発見。ドスパラ秋葉原本店で製作を担当したスタッフの浅野さんに話を聞いてみよう。
ASRock「DeskMini A300」で何かできないかなと考えていたところ、自宅にあったセガのゲーム機「メガドライブ」を思い出しました。早速物置の奥から発掘、中から基板類を外し、電動切削工具(リューター)で出っ張り等をきれいに加工。ホットボンドで、DeskMini A300のパーツ類を搭載してみました。
もともとが小型ベアボーンとあって、ほぼ同容量のメガドライブに“移植”する作業は意外に簡単。ポイントはAPU「Ryzen 3 2200G」の冷却にID-COOLINGのロープロファイルCPUクーラー「IS-40X」を使ったところ。ファンを搭載した状態ではフタが閉まらないため、ヒートシンクのみ装着。付属の92mmファンはマザーボードの横に設置しました。
見た目は16ビットの家庭用ゲーム機「メガドライブ」。中身はクアッドコアCPU採用のWindows 10搭載PC |
お世辞にもエアフローが良いとは言えず、ほぼファンレス状態になっています。「ぷよぷよ通」をプレイするため、仮想化ソフト「VirtualBox」でWindows XPを動作。APUにはそれなりの負荷が掛かりますが、いまのところ1日中安定して動いています。
ベースに「DeskMini A300」を使っているため、予算は約50,000円と安上がり(メガドライブは含まず) |
ちなみにストレージは2.5インチSSDの基板を流用。「ぷよぷよ通」のROMカセットに収納し、メガドライブ本体のカセットスロット部に用意したSATAスロットにガチャリと挿して使います。
ROMカセットに収納されたSSD。うっかり昔の感覚のまま引き抜くと壊れる可能性が高い |
手軽に組めるPCとして人気の「DeskMini A300」ですが、コンパクトなサイズなゆえにMOD PCのベースにするにはもってこい。普通に使うのもいいですが、いろいろな遊び方ができるという意味でもオススメです。
数十年ぶりにメガドライブで「ぷよぷよ通」を楽しむ浅野さん。デモ機でプレイしたい場合はスタッフまで一声かけて欲しいとのこと |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
ドスパラ秋葉原本店: https://www.gdm.or.jp/shop/dos-akiba/