ホットプラグ検出（HPD）信号を常時有効化できるアダプタ

DisplayPortの接続状態を偽装できる簡易アダプタ。基板上にHPDと電源ラインを引き出し、一部に2KΩの抵抗を挟むことで、HPD信号を常時有効化している

ディスプレイの電源がオフになった場合でも、DisplayPortのホットプラグ状態を維持できるアダプタの新モデル「HPD Override for DP」が販売中。技術系サークルTRKSによる同人ハードウェアで、「DPHPDMA」シリーズの簡易廉価版にあたる。

DisplayPortの仕様上、ディスプレイの電源がオフになった際にデバイス認識が外れてしまい、マルチディスプレイの設定がリセットされてしまう場合などに対処できるアダプタ。映像ソース（グラフィックカード）側に接続することで、ホットプラグ検出（Hot Plug Detect/HPD）信号を常時有効化。PC側からは、ディスプレイ電源が常時アクティブな状態に見えるように偽装できる。

使用する際は、オスコネクタがPC側になるように接続（逆方向は不可）する

ただしHPD信号が常時有効化されている都合上、ディスプレイ側の状態変化を通知できない点には注意。ディスプレイに再度電源を投入した際などに、認識に問題が発生する場合もある。基本的に「実験的用途」（サークル）のための簡易版という位置付けだ。動作保証もないため、その点を理解して購入する必要がある。

文： エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
製品情報（TRKS）： https://paleblew.blogspot.com/p/hpd-override.html
家電のケンちゃん： https://www.gdm.or.jp/shop/2017/0101/193926/