2019.10.21 16:52 更新
2019.10.20 取材
SilverStone Technology Co.,LTD.(本社:台湾)は2019年10月19日(土)、秋葉原ラジオ会館 10F イベントスペース(東京都・秋葉原)にて、「SilverStone Next Generation」を開催した。まもなく発売予定の新作PCケースをはじめ、注目製品が多数展示されたイベントの模様をお伝えしよう。
ここ数年、ヒット作に恵まれなかったSilverStone。PCケースプロダクトの責任者であるTony Ou氏に話を聞くと、既存シリーズが多岐にわたり、分かりにくくなった点を起動修正。まもなくリリースされる新製品は3シリーズに絞り、ポジションをより明確にした。
ラインナップは、ハイエンドの「Alta」、ミドルレンジの「Seta」、エントリークラスの「Fara」。そして今回のイベントでは、「Seta」と「Fara」のサンプルを持ち込んだ。
ちなみに増えすぎたシリーズを整理しつつ「RAVEN」や「Temjin」、「Precision」といった人気シリーズは継続される。また、COMPUTEX TAIPEI 2019で展示されたコンセプトモデル「ALTA S1」は全面改良中。「2020年には必ず製品化したい」との事だが、恐らくCOMPUTEX TAIPEI 2020がターゲットになりそうだ。
会場ではコンセプトモデルの展示をはじめ、NVIDIAの高橋 一則氏、テクニカルライターの高橋 敏也氏によるトークセッションも行われた |
ミドルタワーPCケース「Seta A1」は、波形曲面デザインのアルミニウム製フロントパネルが特徴。左サイドパネルには強化ガラスを採用し、フロントパネル背面にはRGB LEDを装備。ここまでなら単なる魅せるPCケースだが、フロントに200mmファンを2基、リアに120mmファンを1基標準装備し、高冷却志向のPCケースである事が分かる。
底面設置の電源ユニットはボトムカバー(シュラウド)に収めるなど、内部構造は流行のスタイル。ドライブベイは2.5/3.5インチシャドウベイ×2、2.5インチシャドウベイ×4を装備。拡張スロットは7+2段で、別売りのライザーケーブルを用意すれば、グラフィックスカードの垂直マウントにも対応する。
フロントパネルの上下からRGB LEDの光りが漏れるようにデザイン。シャーシ面には200mmファン2基を標準で装備させた |
有効スペースはCPUクーラーが全高175mm、グラフィックスカードが全長358mm、電源ユニットは全長200mm。I/OポートはUSB3.0×2、USB 3.1 Type-C×1、HDオーディオ端子を備える。本体サイズはW225×D432×H470mm、対応フォームファクタはATX、MicroATX、Mini-ITX。
フロントの200mm口径ファン2基により強力に外気を取り込む仕組み。360mmサイズラジエターも搭載できる |
カラーラインナップはチタン/ブラックの「SST-SEA1TB-G」とローズゴールド/ホワイトの「SST-SEA1GW-G」の2種類。発売は12月の予定で、売価は税込10,000円台後半になる見込み。
会場には非売品ながら、日本仕様にデザインした「Seta A1」も展示されていた |