2019.12.02 08:16 更新
2019.12.02 取材
2019年11月30日(土)11:00、AMDから第3世代Ryzenシリーズのハイエンドモデル「Ryzen 9 3950X」「Ryzen Threadripper」シリーズの販売が解禁された。各ショップの店頭には徹夜組が出現するなど、今季一番の寒さを吹き飛ばす盛況ぶり。AMD人気を再認識した。
他のモデルから遅れること約4ヶ月、満を持して投入されたのが、16コア/32スレッドCPU「Ryzen 9 3950X」だ。先日お届けした詳細レビューにより、圧倒的なパフォーマンスは実証済み。そんなメインストリーム向けCPUの最高峰を手に入れようと、エンスーな自作派が早朝の秋葉原に集結した。
解禁当日に秋葉原地区で流通した入荷数は、およそ200個(編集部集計)。複数の購入者に話を聞いたところ、「始発で到着してギリギリのタイミング」だったという。店頭での行列は原則禁止ながら、大多数は前日からの徹夜組で、中には車やバイクを駆使してアキバ入りするなど、”深夜から早朝にかけてが勝負”だったようだ。
年内は品薄が続きそうな「Ryzen 9 3950X」「Ryzen 9 3900X」。当日のドスパラ秋葉原本店には約30名が並んだ |
結果的に解禁時間の11:00には全てのショップで完売状態。改めてAMD人気の高さを目の当たりにしたワケだが、気になる再入荷については「すでに2次ロットが日本へ向けて出荷されている」(関係者)という話も。運が良ければ今週末にも店頭に並ぶ可能性があるようだ。ちなみに品薄が続く「Ryzen 9 3900X」の再入荷も同じタイミングとのこと。
解禁当日、最も多くの「Ryzen 9 3950X」が確保されていたパソコンショップアーク |
第3世代Ryzen Threadripperシリーズ「Ryzen Threadripper 3960X」「Ryzen Threadripper 3970X」の2モデルも販売が開始された。
「Ryzen 9 3950X」の前評判の高さから、”当日は影に隠れるよう販売されていくだろう”と予想されていたものの、上位の「Ryzen Threadripper 3970X」の売れ行きが好調。すぐに完売したあるショップの店員は「発注数が弱かった」としきりに反省。一方で在庫を多めに用意した店舗のショップバイヤーからは、してやったりといった表情が印象的だった。
メーカー担当者も驚く売れ行きを見せたRyzen Threadripper。CPUソケットはSocket TRX4、チップセットはAMD TRX40に変更されたため、マザーボードとセットで購入していく人がほとんどだった |
今回「第3世代Ryzen Threadripper」と「Ryzen 9 3950X」が入荷したのは以下の店舗。パソコンショップアーク、オリオスペック(Ryzen Threadripperのみ)、ソフマップAKIBA②号店 パソコン総合館、ツクモパソコン本店、ツクモDOS/Vパソコン館、TSUKUMO eX.、ドスパラ秋葉原本店、パソコン工房 秋葉原 BUY MORE店。今後の再入荷にも大いに注目したい。
エルミタでは、Ryzen 9 3950Xおよび第3世代Ryzen Threadripperの詳細レビューを掲載中。各社から発売中のAMD X570/B450チップ搭載マザーボードのレビューも多数掲載しているので、ぜひご一読頂きたい。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
日本AMD株式会社: http://www.amd.com/jp/